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「嘘が付けないサラリーマン」 第331話~第340話✦ 第331話「北見、踏み出す──二人、翌日さらに深い段階へ」✦ ① 昨日の“もっと知りたい”の余韻が、北見の背中を押す放課後。校門を出た瞬間、二人は自然と並ぶ。昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。秋川(心の声)(……今日の北見さん…… なんか……決意みたいなものがある……)北見(心の声)(……もう……じらしたくない…… ちゃんと……言う……)✦ ② 昨日立ち止まった道の少し手前で、北見が歩く速度を落とす秋川「……北見さん?」北見「……ちょっと…… 話したいことがある」声は小さいのに、いつもよりまっすぐ。秋川の胸がふっと熱くなる。✦ ③ 二人は自然と立ち止まる──昨日より近い距離で夕方の光が二人の影を重ねる。昨日より近い距離。触れないけれど、手を伸ばせば届く距離。北見は深く息を吸う。秋川(心の声)(……来る…… 何か……来る……)✦ ④ 北見、踏み出す北見「……秋川さん」秋川「……うん」北見「……昨日…… “もっと知りたい”って言ったけど……」秋川は静かに息を止める。北見「……それだけじゃなくて…… 本当は…… もっと……近づきたいと思ってる」秋川の胸が一気に熱くなる。✦ ⑤ 秋川の反応を待たず、北見は続ける北見「……秋川さんと話す時間…… 歩く時間…… 全部……大事で……」少しだけ視線を落とす。でも声は震えていない。北見「……これからも…… ずっと……一緒にいたいって…… 思ってる」“好き”とは言っていない。でも、それに限りなく近い言葉。✦ ⑥ 秋川、受け止める秋川「……北見さん……」声が少し震える。でも逃げない。秋川「……私も…… 北見さんといる時間…… すごく……大事だよ」北見は息を飲む。秋川「……もっと……近づきたいって…… 思ってる」昨日より深い。今日いちばん大事な返事。✦ ⑦ 二人の距離が、今日いちばん近くなる沈黙。でも気まずくない。むしろ、言葉にしない気持ちが満ちている沈黙。秋川(心の声)(……北見さん…… こんなふうに言うんだ……)北見(心の声)(……伝わった…… ちゃんと……伝わった……)触れない。でも、恋人になる直前の距離。✦ 第332話「二人、踏み出した直後──静かな余韻」✦ ① 言葉を交わしたあと、二人はすぐに歩き出せない北見の「もっと近づきたい」 秋川の「私も」その二つの言葉が重なった瞬間、二人は自然と黙り込む。でも気まずくない。むしろ──胸の奥が静かに満ちていく沈黙。秋川(心の声)(……言っちゃった…… でも……後悔なんてない……)北見(心の声)(……ちゃんと伝わった…… 秋川さん……受け止めてくれた……)✦ ② 夕方の光が二人の影を重ねる風がふっと吹いて、秋川の髪が少し揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川は気づいて、少し照れながら目を伏せる。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)北見(心の声)(……こんなふうに見ても…… いいんだ……)✦ ③ 距離は触れないのに、触れそうなほど近い二人はまだ立ち止まったまま。距離は昨日より近い。触れない。でも、手を伸ばせば届く距離。秋川「……北見さん……」北見「……うん」秋川「……さっきの…… すごく……嬉しかった」北見は息を飲む。北見「……僕も…… 秋川さんの言葉…… すごく……嬉しかった」声は小さいのに、胸の奥では大きく響いている。✦ ④ 歩き出すとき、二人の距離は自然と半歩近いようやく歩き出す。でも──距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ⑤ 言葉が少なくなるほど、余韻が深くなる二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日より甘くて、昨日より深い。秋川「……ねえ……」北見「……うん」秋川「……今日…… 帰りたくないって…… 少し思った」北見は胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… 思った……」その“思った”は、今日いちばん深い。✦ ⑥ 別れ際、二人は名前を呼ぶような声で家の角の少し手前。昨日より近い距離で立ち止まる。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかい。昨日より近い。それだけで、二人はもう“踏み出した後の二人”になっている。✦ 第333話「二人、さらに一歩──踏み込む瞬間」✦ ① 言葉を交わしたあと、二人は歩き出せずに立ち止まる北見の「もっと近づきたい」 秋川の「私も」その二つの言葉が重なったあと、二人はすぐには歩き出せない。夕方の光が二人の影を重ねる。風がふっと吹いて、秋川の髪が揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)✦ ② 北見が、もう一歩だけ踏み込む沈黙の中で、北見が小さく息を吸う。北見「……秋川さん」秋川「……うん」北見「……さっき…… “もっと近づきたい”って言ったけど……」秋川は静かに息を止める。北見「……本当に…… そう思ってる」その声は、昨日までのどの言葉よりもまっすぐ。✦ ③ 秋川も、もう一歩だけ踏み込む秋川「……北見さん……」少し震えている。でも逃げない。秋川「……私も…… 北見さんのこと…… もっと知りたいし…… もっと近くにいたい」昨日より深い。今日いちばん大事な返事。北見は息を飲む。✦ ④ 二人の距離が、触れないのに“触れそう”になる言葉を交わした瞬間、二人の距離は自然と半歩近づく。触れない。でも、触れそうな距離。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ⑤ 北見が、今日いちばん踏み込んだ言葉を落とす北見「……秋川さん」秋川「……うん」北見「……これからも…… ずっと……一緒にいたい」“好き”とは言っていない。でも、それに限りなく近い言葉。秋川は胸が一気に熱くなる。秋川「……私も…… そう思ってる……」声は小さいのに、まっすぐで、嘘がひとつもない。✦ ⑥ 二人はまだ触れない──でも、もう“踏み込んだ後の二人”沈黙。でも気まずくない。むしろ、言葉にしない気持ちが満ちている沈黙。夕方の光が二人の影を重ねる。距離は昨日より近い。今日いちばん近い。秋川(心の声)(……北見さん…… こんなふうに言うんだ……)北見(心の声)(……伝わった…… ちゃんと……伝わった……)二人はまだ触れない。でも、恋人になる直前の温度に確実に入った。✦ 第334話「二人、踏み込んだ後──歩き出す余韻」✦ ① すぐに歩き出せない踏み込んだ言葉を交わしたあと、二人はしばらく立ち止まったまま。夕方の光が二人の影を重ねる。風がふっと吹いて、秋川の髪が揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)北見(心の声)(……こんなふうに見ても…… いいんだ……)✦ ② 歩き出す瞬間、距離が自然と半歩近いようやく二人は歩き出す。でも──距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。触れない。でも、手を伸ばせば届く距離。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ③ 言葉が少ないほど、余韻が深くなる二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日より甘くて、昨日より深い。秋川「……ねえ……」北見「……うん」秋川「……さっきの…… すごく……嬉しかった」北見は胸がふっと熱くなる。北見「……僕も…… 秋川さんの言葉…… すごく……嬉しかった」声は小さいのに、胸の奥では大きく響いている。✦ ④ 二人の影が重なったまま歩く夕方の光が低くなり、二人の影はひとつに重なる。秋川はその影を見て、胸が静かに震える。秋川(心の声)(……影……重なってる…… なんか……特別……)北見も気づいて、少し照れながら笑う。北見(心の声)(……この時間…… ずっと続けばいい……)✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる昨日より近い距離。今日いちばん近い距離。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかい。昨日より近い。それだけで、二人はもう“踏み込んだ後の二人”になっている。✦ 第335話「二人、余韻の続き──さらに甘い一言」✦ ① 歩きながら、二人の影はずっと重なったまま夕方の光が低くなって、二人の影はひとつに重なったまま伸びていく。秋川はその影を見て、胸が静かに震える。秋川(心の声)(……影、ずっと重なってる…… なんか……特別……)北見も気づいて、少し照れながら笑う。北見(心の声)(……この時間…… 終わらないでほしい……)✦ ② 秋川がふと横を見て、小さく笑う秋川「……ねえ……北見さん」北見「……うん」秋川「……今日…… ずっと……嬉しかった」昨日より深い。今日いちばん柔らかい声。北見は息を飲む。✦ ③ 北見も、自然と甘い一言を返す北見「……僕も…… 秋川さんと歩く時間…… すごく……好きだよ」秋川は一瞬だけ足を止める。胸がふっと熱くなる。秋川「……好き……?」北見「……うん…… ほんとに」声は小さいのに、まっすぐで、嘘がひとつもない。✦ ④ 二人の距離が、今日いちばん近くなる言葉を交わした瞬間、二人の距離は自然と半歩近づく。触れない。でも、触れそうな距離。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる昨日より近い距離。今日いちばん近い距離。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかい。昨日より近い。✦ ⑥ そして──今日いちばん甘い一言秋川「……明日も…… 今日みたいに…… 一緒にいたい……」北見は胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… 明日…… 秋川さんといたい」その“いたい”は、恋人になる直前の温度。二人はまだ触れない。でも、心はもう触れている。✦ 第336話「秋川、甘い一言を言った瞬間──胸の揺れ」✦ ① 言葉が口から出た瞬間、自分でも驚く秋川「……明日も……今日みたいに……一緒にいたい……」その言葉を言った瞬間、秋川は自分の胸がふっと跳ねるのを感じる。秋川(心の声)(……言っちゃった…… こんな……はっきり……)でも後悔はない。むしろ、胸の奥がじんわり熱くなる。✦ ② 北見の表情を見た瞬間、胸がさらに揺れる北見は驚いたように目を瞬き、すぐに柔らかく笑う。北見「……僕も…… 秋川さんといたい」その返事を聞いた瞬間、秋川の胸は一気に熱くなる。秋川(心の声)(……そんなふうに…… 言ってくれるんだ……)声が震えそうになるほど嬉しい。✦ ③ “好き”と言っていないのに、心はそれに近い秋川は自分の胸の揺れを抑えられない。秋川(心の声)(……これ…… ほとんど……好きって言ってるのと同じじゃない……?)でも言葉にはしない。まだその一歩手前。その“手前の甘さ”が、胸の奥を静かに満たしていく。✦ ④ 北見の横顔を見るだけで、胸がまた揺れる歩き出したあと、秋川はふと横を見る。北見の横顔が夕方の光に照らされて、昨日より近くて、昨日より柔らかい。秋川(心の声)(……こんな顔…… 私に向けてくれるんだ……)胸がまたふわっと揺れる。✦ ⑤ “もっと近づきたい”という気持ちが静かに芽を出す秋川は歩きながら、自分の胸の奥で芽生えた気持ちに気づく。秋川(心の声)(……もっと…… 北見さんのこと……知りたい……)昨日より深い。今日いちばん大事な揺れ。✦ ⑥ 別れ際、名前を呼ぶ声が少しだけ甘くなる家の角の少し手前で立ち止まる。秋川「……北見さん」自分でも気づく。声が昨日より柔らかい。昨日より近い。胸の揺れはまだ続いている。✦ 第337話「北見、甘い一言を受けた瞬間──心の動き」✦ ① 秋川の言葉が落ちた瞬間、胸が一気に熱くなる秋川「……明日も……今日みたいに……一緒にいたい……」その言葉が落ちた瞬間、北見の胸は一気に熱くなる。北見(心の声)(……え…… そんな…… そんなふうに……思ってくれてたの……?)驚きと嬉しさが同時に押し寄せる。✦ ② “好き”と言われたわけじゃないのに、心はそれに近い北見は自分の胸の揺れを抑えられない。北見(心の声)(……これ…… ほとんど……好きって言ってるのと同じじゃないか……)でも秋川は言葉にしない。その“手前の甘さ”が、北見の胸を静かに満たしていく。✦ ③ 秋川の表情を見た瞬間、さらに揺れる秋川は少し照れながら、でも逃げずに北見を見ている。その表情を見た瞬間、北見の胸はまた揺れる。北見(心の声)(……こんな顔…… 俺に向けてくれるんだ……)昨日より近い。昨日より柔らかい。✦ ④ “もっと近づきたい”という気持ちが静かに強くなる歩き出したあと、北見は自分の胸の奥で芽生えた気持ちに気づく。北見(心の声)(……もっと…… 秋川さんのこと……知りたい……)昨日より深い。今日いちばん大事な揺れ。✦ ⑤ 秋川の名前を呼ぶ声が、自然と甘くなる家の角の少し手前で立ち止まる。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」自分でも気づく。声が昨日より柔らかい。昨日より近い。胸の揺れはまだ続いている。✦ 第338話「二人、帰り際──静かな一言」✦ ① 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる歩きながら重なっていた影が、夕方の光の中でゆっくり止まる。秋川の家はすぐそこ。でも──二人は自然と立ち止まる。距離は昨日より近い。今日いちばん近い。秋川(心の声)(……終わらせたくない……)北見(心の声)(……もう少しだけ……一緒にいたい……)✦ ② 秋川が名前を呼ぶ声が、昨日より甘い秋川「……北見さん」その声は、昨日より柔らかくて、昨日より近い。北見は胸がふっと熱くなる。北見「……秋川さん」名前を呼ぶだけで、二人の距離がまた半歩近づく。✦ ③ 沈黙の中で、二人の心だけがそっと触れる風がふっと吹いて、秋川の髪が揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川は気づいて、少し照れながら目を伏せる。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)北見(心の声)(……こんなふうに見ても…… いいんだ……)✦ ④ そして──帰り際の“静かな一言”秋川が、ほんの少しだけ勇気を出して口を開く。秋川「……今日…… 帰り道…… すごく……幸せだった」声は小さい。でも、胸の奥では大きな意味を持つ。北見は息を飲む。胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… 秋川さんと歩く時間…… 幸せだった」その“幸せだった”は、恋人になる直前の温度。✦ ⑤ 別れ際、二人は同じ言葉を重ねる秋川「……また明日」北見「……明日」声が重なる。昨日より柔らかく、昨日より近い。二人はまだ触れない。でも、心はもう触れている。✦ 第339話「二人、翌日──決定的な一歩」✦ ① 朝、二人はほぼ同時に家を出る秋川は昨日の余韻が胸に残っていて、自然と少し早く家を出る。北見も同じ。昨日の“幸せだった”が胸に残っていて、自然と早く家を出る。角を曲がった瞬間──二人はほぼ同時に気づく。秋川「……おはよう」北見「……おはよう」声が重なる。昨日より柔らかい。昨日より近い。✦ ② 視線が“逸らせない”ほど長く重なる秋川は北見の顔を見た瞬間、胸がふっと熱くなる。秋川(心の声)(……今日の北見さん…… なんか……昨日より近い……)北見も、秋川の表情を見て息を飲む。北見(心の声)(……今日の秋川さん…… すごく……綺麗だ……)視線が昨日より長く重なる。誰も逸らさない。✦ ③ 歩き出す距離が“自然と手が届く距離”になる二人は並んで歩き出す。昨日より近い。触れないけれど、手を伸ばせば届く距離。秋川「……今日も……帰ろうね……一緒に」北見「……帰ろう…… もちろん」その“もちろん”は、昨日より深い。✦ ④ 放課後──二人は自然と同じ方向へ歩き出す放課後。校門を出た瞬間、二人は何も言わずに並ぶ。距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。秋川(心の声)(……今日……ずっと楽しみにしてた……)北見(心の声)(……この時間…… ずっと待ってた……)✦ ⑤ 昨日より深い沈黙が、二人をさらに近づける二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日より甘くて、昨日より深い。秋川はふと横を見る。北見も気づいて、少し照れながら笑う。秋川(心の声)(……この沈黙……好き……)北見(心の声)(……この距離…… ずっと続けばいい……)✦ ⑥ そして──決定的な一歩家の角の少し手前。昨日より近い距離で立ち止まる。秋川が小さく息を吸う。秋川「……北見さん」北見「……うん」秋川「……手…… つないでも……いい?」北見は息を飲む。胸が一気に熱くなる。北見「……いいよ…… もちろん」その“もちろん”は、恋人になる直前じゃない。もう恋人の温度。秋川はそっと手を伸ばす。北見もそっと手を伸ばす。触れた瞬間──二人の距離は、決定的に変わった。✦ 第340話「二人、手をつないだ直後──静かな余韻」✦ ① 触れた瞬間、二人はすぐに歩き出せない秋川がそっと手を伸ばし、北見もそっと手を伸ばし、指先が触れた瞬間──二人は、ほんの数秒、そのまま動けなくなる。秋川(心の声)(……あったかい…… 北見さんの手……)北見(心の声)(……秋川さんの手…… こんなに……柔らかいんだ……)触れただけなのに、胸の奥が静かに震える。✦ ② 歩き出すとき、距離は昨日より確実に近いようやく歩き出す。でも──距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。手は離れない。むしろ、自然と指が少し絡む。秋川(心の声)(……つないでる…… ちゃんと……つないでる……)北見(心の声)(……離したくない……)✦ ③ 言葉が少ないほど、余韻が深くなる二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日までのどの沈黙より甘い。秋川はふと横を見る。北見も気づいて、少し照れながら笑う。秋川(心の声)(……この沈黙…… 好き……)北見(心の声)(……この距離…… ずっと続けばいい……)✦ ④ 手の温度が、胸の奥まで届く秋川はそっと指を動かす。北見も自然と応えるように、指を軽く絡める。秋川(心の声)(……こんなふうに…… 触れていいんだ……)北見(心の声)(……秋川さん…… ちゃんと握り返してくれてる……)言葉より、手の温度のほうがずっと深い。✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる昨日より近い距離。今日いちばん近い距離。手はつないだまま。誰も離そうとしない。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかく、昨日より近い。✦ ⑥ そして──手をつないだ直後の“静かな一言”秋川「……手…… つないでよかった……」北見は胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… すごく……よかった」その“よかった”は、恋人の温度。二人はまだ触れている。そして、もう離れられない。
「嘘が付けないサラリーマン」 第331話~第340話✦ 第331話「北見、踏み出す──二人、翌日さらに深い段階へ」✦ ① 昨日の“もっと知りたい”の余韻が、北見の背中を押す放課後。校門を出た瞬間、二人は自然と並ぶ。昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。秋川(心の声)(……今日の北見さん…… なんか……決意みたいなものがある……)北見(心の声)(……もう……じらしたくない…… ちゃんと……言う……)✦ ② 昨日立ち止まった道の少し手前で、北見が歩く速度を落とす秋川「……北見さん?」北見「……ちょっと…… 話したいことがある」声は小さいのに、いつもよりまっすぐ。秋川の胸がふっと熱くなる。✦ ③ 二人は自然と立ち止まる──昨日より近い距離で夕方の光が二人の影を重ねる。昨日より近い距離。触れないけれど、手を伸ばせば届く距離。北見は深く息を吸う。秋川(心の声)(……来る…… 何か……来る……)✦ ④ 北見、踏み出す北見「……秋川さん」秋川「……うん」北見「……昨日…… “もっと知りたい”って言ったけど……」秋川は静かに息を止める。北見「……それだけじゃなくて…… 本当は…… もっと……近づきたいと思ってる」秋川の胸が一気に熱くなる。✦ ⑤ 秋川の反応を待たず、北見は続ける北見「……秋川さんと話す時間…… 歩く時間…… 全部……大事で……」少しだけ視線を落とす。でも声は震えていない。北見「……これからも…… ずっと……一緒にいたいって…… 思ってる」“好き”とは言っていない。でも、それに限りなく近い言葉。✦ ⑥ 秋川、受け止める秋川「……北見さん……」声が少し震える。でも逃げない。秋川「……私も…… 北見さんといる時間…… すごく……大事だよ」北見は息を飲む。秋川「……もっと……近づきたいって…… 思ってる」昨日より深い。今日いちばん大事な返事。✦ ⑦ 二人の距離が、今日いちばん近くなる沈黙。でも気まずくない。むしろ、言葉にしない気持ちが満ちている沈黙。秋川(心の声)(……北見さん…… こんなふうに言うんだ……)北見(心の声)(……伝わった…… ちゃんと……伝わった……)触れない。でも、恋人になる直前の距離。✦ 第332話「二人、踏み出した直後──静かな余韻」✦ ① 言葉を交わしたあと、二人はすぐに歩き出せない北見の「もっと近づきたい」 秋川の「私も」その二つの言葉が重なった瞬間、二人は自然と黙り込む。でも気まずくない。むしろ──胸の奥が静かに満ちていく沈黙。秋川(心の声)(……言っちゃった…… でも……後悔なんてない……)北見(心の声)(……ちゃんと伝わった…… 秋川さん……受け止めてくれた……)✦ ② 夕方の光が二人の影を重ねる風がふっと吹いて、秋川の髪が少し揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川は気づいて、少し照れながら目を伏せる。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)北見(心の声)(……こんなふうに見ても…… いいんだ……)✦ ③ 距離は触れないのに、触れそうなほど近い二人はまだ立ち止まったまま。距離は昨日より近い。触れない。でも、手を伸ばせば届く距離。秋川「……北見さん……」北見「……うん」秋川「……さっきの…… すごく……嬉しかった」北見は息を飲む。北見「……僕も…… 秋川さんの言葉…… すごく……嬉しかった」声は小さいのに、胸の奥では大きく響いている。✦ ④ 歩き出すとき、二人の距離は自然と半歩近いようやく歩き出す。でも──距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ⑤ 言葉が少なくなるほど、余韻が深くなる二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日より甘くて、昨日より深い。秋川「……ねえ……」北見「……うん」秋川「……今日…… 帰りたくないって…… 少し思った」北見は胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… 思った……」その“思った”は、今日いちばん深い。✦ ⑥ 別れ際、二人は名前を呼ぶような声で家の角の少し手前。昨日より近い距離で立ち止まる。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかい。昨日より近い。それだけで、二人はもう“踏み出した後の二人”になっている。✦ 第333話「二人、さらに一歩──踏み込む瞬間」✦ ① 言葉を交わしたあと、二人は歩き出せずに立ち止まる北見の「もっと近づきたい」 秋川の「私も」その二つの言葉が重なったあと、二人はすぐには歩き出せない。夕方の光が二人の影を重ねる。風がふっと吹いて、秋川の髪が揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)✦ ② 北見が、もう一歩だけ踏み込む沈黙の中で、北見が小さく息を吸う。北見「……秋川さん」秋川「……うん」北見「……さっき…… “もっと近づきたい”って言ったけど……」秋川は静かに息を止める。北見「……本当に…… そう思ってる」その声は、昨日までのどの言葉よりもまっすぐ。✦ ③ 秋川も、もう一歩だけ踏み込む秋川「……北見さん……」少し震えている。でも逃げない。秋川「……私も…… 北見さんのこと…… もっと知りたいし…… もっと近くにいたい」昨日より深い。今日いちばん大事な返事。北見は息を飲む。✦ ④ 二人の距離が、触れないのに“触れそう”になる言葉を交わした瞬間、二人の距離は自然と半歩近づく。触れない。でも、触れそうな距離。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ⑤ 北見が、今日いちばん踏み込んだ言葉を落とす北見「……秋川さん」秋川「……うん」北見「……これからも…… ずっと……一緒にいたい」“好き”とは言っていない。でも、それに限りなく近い言葉。秋川は胸が一気に熱くなる。秋川「……私も…… そう思ってる……」声は小さいのに、まっすぐで、嘘がひとつもない。✦ ⑥ 二人はまだ触れない──でも、もう“踏み込んだ後の二人”沈黙。でも気まずくない。むしろ、言葉にしない気持ちが満ちている沈黙。夕方の光が二人の影を重ねる。距離は昨日より近い。今日いちばん近い。秋川(心の声)(……北見さん…… こんなふうに言うんだ……)北見(心の声)(……伝わった…… ちゃんと……伝わった……)二人はまだ触れない。でも、恋人になる直前の温度に確実に入った。✦ 第334話「二人、踏み込んだ後──歩き出す余韻」✦ ① すぐに歩き出せない踏み込んだ言葉を交わしたあと、二人はしばらく立ち止まったまま。夕方の光が二人の影を重ねる。風がふっと吹いて、秋川の髪が揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)北見(心の声)(……こんなふうに見ても…… いいんだ……)✦ ② 歩き出す瞬間、距離が自然と半歩近いようやく二人は歩き出す。でも──距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。触れない。でも、手を伸ばせば届く距離。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ③ 言葉が少ないほど、余韻が深くなる二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日より甘くて、昨日より深い。秋川「……ねえ……」北見「……うん」秋川「……さっきの…… すごく……嬉しかった」北見は胸がふっと熱くなる。北見「……僕も…… 秋川さんの言葉…… すごく……嬉しかった」声は小さいのに、胸の奥では大きく響いている。✦ ④ 二人の影が重なったまま歩く夕方の光が低くなり、二人の影はひとつに重なる。秋川はその影を見て、胸が静かに震える。秋川(心の声)(……影……重なってる…… なんか……特別……)北見も気づいて、少し照れながら笑う。北見(心の声)(……この時間…… ずっと続けばいい……)✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる昨日より近い距離。今日いちばん近い距離。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかい。昨日より近い。それだけで、二人はもう“踏み込んだ後の二人”になっている。✦ 第335話「二人、余韻の続き──さらに甘い一言」✦ ① 歩きながら、二人の影はずっと重なったまま夕方の光が低くなって、二人の影はひとつに重なったまま伸びていく。秋川はその影を見て、胸が静かに震える。秋川(心の声)(……影、ずっと重なってる…… なんか……特別……)北見も気づいて、少し照れながら笑う。北見(心の声)(……この時間…… 終わらないでほしい……)✦ ② 秋川がふと横を見て、小さく笑う秋川「……ねえ……北見さん」北見「……うん」秋川「……今日…… ずっと……嬉しかった」昨日より深い。今日いちばん柔らかい声。北見は息を飲む。✦ ③ 北見も、自然と甘い一言を返す北見「……僕も…… 秋川さんと歩く時間…… すごく……好きだよ」秋川は一瞬だけ足を止める。胸がふっと熱くなる。秋川「……好き……?」北見「……うん…… ほんとに」声は小さいのに、まっすぐで、嘘がひとつもない。✦ ④ 二人の距離が、今日いちばん近くなる言葉を交わした瞬間、二人の距離は自然と半歩近づく。触れない。でも、触れそうな距離。秋川(心の声)(……この距離…… もう戻れない……)北見(心の声)(……戻りたくない……)✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる昨日より近い距離。今日いちばん近い距離。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかい。昨日より近い。✦ ⑥ そして──今日いちばん甘い一言秋川「……明日も…… 今日みたいに…… 一緒にいたい……」北見は胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… 明日…… 秋川さんといたい」その“いたい”は、恋人になる直前の温度。二人はまだ触れない。でも、心はもう触れている。✦ 第336話「秋川、甘い一言を言った瞬間──胸の揺れ」✦ ① 言葉が口から出た瞬間、自分でも驚く秋川「……明日も……今日みたいに……一緒にいたい……」その言葉を言った瞬間、秋川は自分の胸がふっと跳ねるのを感じる。秋川(心の声)(……言っちゃった…… こんな……はっきり……)でも後悔はない。むしろ、胸の奥がじんわり熱くなる。✦ ② 北見の表情を見た瞬間、胸がさらに揺れる北見は驚いたように目を瞬き、すぐに柔らかく笑う。北見「……僕も…… 秋川さんといたい」その返事を聞いた瞬間、秋川の胸は一気に熱くなる。秋川(心の声)(……そんなふうに…… 言ってくれるんだ……)声が震えそうになるほど嬉しい。✦ ③ “好き”と言っていないのに、心はそれに近い秋川は自分の胸の揺れを抑えられない。秋川(心の声)(……これ…… ほとんど……好きって言ってるのと同じじゃない……?)でも言葉にはしない。まだその一歩手前。その“手前の甘さ”が、胸の奥を静かに満たしていく。✦ ④ 北見の横顔を見るだけで、胸がまた揺れる歩き出したあと、秋川はふと横を見る。北見の横顔が夕方の光に照らされて、昨日より近くて、昨日より柔らかい。秋川(心の声)(……こんな顔…… 私に向けてくれるんだ……)胸がまたふわっと揺れる。✦ ⑤ “もっと近づきたい”という気持ちが静かに芽を出す秋川は歩きながら、自分の胸の奥で芽生えた気持ちに気づく。秋川(心の声)(……もっと…… 北見さんのこと……知りたい……)昨日より深い。今日いちばん大事な揺れ。✦ ⑥ 別れ際、名前を呼ぶ声が少しだけ甘くなる家の角の少し手前で立ち止まる。秋川「……北見さん」自分でも気づく。声が昨日より柔らかい。昨日より近い。胸の揺れはまだ続いている。✦ 第337話「北見、甘い一言を受けた瞬間──心の動き」✦ ① 秋川の言葉が落ちた瞬間、胸が一気に熱くなる秋川「……明日も……今日みたいに……一緒にいたい……」その言葉が落ちた瞬間、北見の胸は一気に熱くなる。北見(心の声)(……え…… そんな…… そんなふうに……思ってくれてたの……?)驚きと嬉しさが同時に押し寄せる。✦ ② “好き”と言われたわけじゃないのに、心はそれに近い北見は自分の胸の揺れを抑えられない。北見(心の声)(……これ…… ほとんど……好きって言ってるのと同じじゃないか……)でも秋川は言葉にしない。その“手前の甘さ”が、北見の胸を静かに満たしていく。✦ ③ 秋川の表情を見た瞬間、さらに揺れる秋川は少し照れながら、でも逃げずに北見を見ている。その表情を見た瞬間、北見の胸はまた揺れる。北見(心の声)(……こんな顔…… 俺に向けてくれるんだ……)昨日より近い。昨日より柔らかい。✦ ④ “もっと近づきたい”という気持ちが静かに強くなる歩き出したあと、北見は自分の胸の奥で芽生えた気持ちに気づく。北見(心の声)(……もっと…… 秋川さんのこと……知りたい……)昨日より深い。今日いちばん大事な揺れ。✦ ⑤ 秋川の名前を呼ぶ声が、自然と甘くなる家の角の少し手前で立ち止まる。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」自分でも気づく。声が昨日より柔らかい。昨日より近い。胸の揺れはまだ続いている。✦ 第338話「二人、帰り際──静かな一言」✦ ① 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる歩きながら重なっていた影が、夕方の光の中でゆっくり止まる。秋川の家はすぐそこ。でも──二人は自然と立ち止まる。距離は昨日より近い。今日いちばん近い。秋川(心の声)(……終わらせたくない……)北見(心の声)(……もう少しだけ……一緒にいたい……)✦ ② 秋川が名前を呼ぶ声が、昨日より甘い秋川「……北見さん」その声は、昨日より柔らかくて、昨日より近い。北見は胸がふっと熱くなる。北見「……秋川さん」名前を呼ぶだけで、二人の距離がまた半歩近づく。✦ ③ 沈黙の中で、二人の心だけがそっと触れる風がふっと吹いて、秋川の髪が揺れる。北見は自然とそちらを見る。昨日より長く。今日より深く。秋川は気づいて、少し照れながら目を伏せる。秋川(心の声)(……見られてる…… でも……嫌じゃない……)北見(心の声)(……こんなふうに見ても…… いいんだ……)✦ ④ そして──帰り際の“静かな一言”秋川が、ほんの少しだけ勇気を出して口を開く。秋川「……今日…… 帰り道…… すごく……幸せだった」声は小さい。でも、胸の奥では大きな意味を持つ。北見は息を飲む。胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… 秋川さんと歩く時間…… 幸せだった」その“幸せだった”は、恋人になる直前の温度。✦ ⑤ 別れ際、二人は同じ言葉を重ねる秋川「……また明日」北見「……明日」声が重なる。昨日より柔らかく、昨日より近い。二人はまだ触れない。でも、心はもう触れている。✦ 第339話「二人、翌日──決定的な一歩」✦ ① 朝、二人はほぼ同時に家を出る秋川は昨日の余韻が胸に残っていて、自然と少し早く家を出る。北見も同じ。昨日の“幸せだった”が胸に残っていて、自然と早く家を出る。角を曲がった瞬間──二人はほぼ同時に気づく。秋川「……おはよう」北見「……おはよう」声が重なる。昨日より柔らかい。昨日より近い。✦ ② 視線が“逸らせない”ほど長く重なる秋川は北見の顔を見た瞬間、胸がふっと熱くなる。秋川(心の声)(……今日の北見さん…… なんか……昨日より近い……)北見も、秋川の表情を見て息を飲む。北見(心の声)(……今日の秋川さん…… すごく……綺麗だ……)視線が昨日より長く重なる。誰も逸らさない。✦ ③ 歩き出す距離が“自然と手が届く距離”になる二人は並んで歩き出す。昨日より近い。触れないけれど、手を伸ばせば届く距離。秋川「……今日も……帰ろうね……一緒に」北見「……帰ろう…… もちろん」その“もちろん”は、昨日より深い。✦ ④ 放課後──二人は自然と同じ方向へ歩き出す放課後。校門を出た瞬間、二人は何も言わずに並ぶ。距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。秋川(心の声)(……今日……ずっと楽しみにしてた……)北見(心の声)(……この時間…… ずっと待ってた……)✦ ⑤ 昨日より深い沈黙が、二人をさらに近づける二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日より甘くて、昨日より深い。秋川はふと横を見る。北見も気づいて、少し照れながら笑う。秋川(心の声)(……この沈黙……好き……)北見(心の声)(……この距離…… ずっと続けばいい……)✦ ⑥ そして──決定的な一歩家の角の少し手前。昨日より近い距離で立ち止まる。秋川が小さく息を吸う。秋川「……北見さん」北見「……うん」秋川「……手…… つないでも……いい?」北見は息を飲む。胸が一気に熱くなる。北見「……いいよ…… もちろん」その“もちろん”は、恋人になる直前じゃない。もう恋人の温度。秋川はそっと手を伸ばす。北見もそっと手を伸ばす。触れた瞬間──二人の距離は、決定的に変わった。✦ 第340話「二人、手をつないだ直後──静かな余韻」✦ ① 触れた瞬間、二人はすぐに歩き出せない秋川がそっと手を伸ばし、北見もそっと手を伸ばし、指先が触れた瞬間──二人は、ほんの数秒、そのまま動けなくなる。秋川(心の声)(……あったかい…… 北見さんの手……)北見(心の声)(……秋川さんの手…… こんなに……柔らかいんだ……)触れただけなのに、胸の奥が静かに震える。✦ ② 歩き出すとき、距離は昨日より確実に近いようやく歩き出す。でも──距離は昨日より近い。歩幅は完全に揃っている。手は離れない。むしろ、自然と指が少し絡む。秋川(心の声)(……つないでる…… ちゃんと……つないでる……)北見(心の声)(……離したくない……)✦ ③ 言葉が少ないほど、余韻が深くなる二人はしばらく黙って歩く。でもその沈黙は、昨日までのどの沈黙より甘い。秋川はふと横を見る。北見も気づいて、少し照れながら笑う。秋川(心の声)(……この沈黙…… 好き……)北見(心の声)(……この距離…… ずっと続けばいい……)✦ ④ 手の温度が、胸の奥まで届く秋川はそっと指を動かす。北見も自然と応えるように、指を軽く絡める。秋川(心の声)(……こんなふうに…… 触れていいんだ……)北見(心の声)(……秋川さん…… ちゃんと握り返してくれてる……)言葉より、手の温度のほうがずっと深い。✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる昨日より近い距離。今日いちばん近い距離。手はつないだまま。誰も離そうとしない。秋川「……北見さん」北見「……秋川さん」名前を呼ぶ声が、昨日より柔らかく、昨日より近い。✦ ⑥ そして──手をつないだ直後の“静かな一言”秋川「……手…… つないでよかった……」北見は胸が一気に熱くなる。北見「……僕も…… すごく……よかった」その“よかった”は、恋人の温度。二人はまだ触れている。そして、もう離れられない。
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mw_me
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8時間前
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