---

PROFILE

佐賀山 敏行

学生時代からのバイク好きが高じて、オートバイ専門誌『カスタムバーニング』やムック『ハーレー・バガースタイル』などの編集長を歴任。現在はフリーランスとしてバイク業界を中心に、様々な分野での執筆・編集活動を行っている。愛車は今回のツーリングで使用したHonda XR BAJA（’00）とSUZUKI GSX-R750（’88）

---

スマホに”耐久性の不安”がなくなれば、

ツーリングはグッと楽しくなる

 

　多くのライダーが待ちに待った「TORQUE G06」がついに発売されました！

　なぜ「ライダーが待っていた」のか？　そう、スマホをナビとして使うためにバイクに固定した場合、バイク特有の高回転エンジンによる微振動がカメラを壊すことがあるのです。

　しかし、TORQUEシリーズは高い耐振動性能を誇り、バイクに装着しての長時間ライディングといった過酷な環境でも問題ありません。そのことは過去のTORQUE STYLEでも紹介してきました。

＞TORQUE 5G×バイク用スマホホルダー、耐振動試験でその実力を試す!!（前編）

＞TORQUE 5G×バイク用スマホホルダー、耐振動試験でその実力を試す!!（後編）

　そんなライダー待望のTORQUE G06ですが、実際の実力はどうなのか？

愛車のHonda XR BAJAに装着して、関東最東端の千葉県・犬吠埼へツーリングに行ってきました！

専用のマルチホルダーがあるから、愛車に簡単装着

　まずはXR BAJAのハンドルにTORQUE G06を装着します。TORQUE G06には専用のマルチホルダー（別売／税込7,920円）があります。専用品らしく、4つのツメがガッチリとTORQUE G06をつかむので安心。バイクに装着するなら、絶対おすすめです！

ハンドルに取り付けるマウントステーには、SYGN HOUSE製品とREC-MOUNTS製品を組み合わせました。

---

●REC-MOUNTS カメラ用アダプター(変換アダプター)　GoPro→1/4カメラネジ［GP-CN-KW］ 3,080円

●SYGN HOUSE A-43 GoProハウジングアダプター　4,180円

●SYGN HOUSE B-6 アームミディアム（56mm）※生産終了（代替品：B-9 6,380円あり）

●SYGN HOUSE C-40 パイプクランプベース φ22.2mm　5,280円

---

　背面のアタッチメントは2種類あり、今回は三脚の雲台などと同じ1/4インチネジが入るタイプを使用。これを市販のマウントステーに組み合わせると、しっかり固定できるのです。

　画面を見やすい位置に調整して、固定すれば準備は完了です。マルチホルダーには落下防止バンドも付属しているので、装着しましょう。

　TORQUEシリーズはバイクに似合うメカメカしいデザインで、個人的にもお気に入りのポイント。もちろんTORQUE G06のデザインもこれまでのシリーズを踏襲していて、バイクのコックピットに違和感なく収まります。

さあ、これで準備はOK!! 東京都西部にある我が家を出発します！

---

旅の記録は全部TORQUE G06へ！ 

カメラはもちろん「コワレテナイ!!」

　中央道・国立府中ICから都心を抜けて東へ向かいます。上京してすでに20年以上が経ちますが、未だに首都高は未知の世界（苦笑）。TORQUE G06が映し出す「Google マップ」が心強い。

　もちろん、高速道路を降りてからもナビは大活躍です。やっぱり現代のバイクツーリングにスマホナビは欠かせない存在だと、あらためて思うわけです

　出発してから約3時間で最初の目的「君ヶ浜灯台下広場」に到着しました。ここは関東最東端の犬吠埼灯台と太平洋を一望できるビューポイント。断崖に建つ灯台を見ることができます。

　早速、マウントステーからTORQUE G06を取り外し、灯台を撮影。さあ、XR BAJAの振動を約3時間も受け続けてきたTORQUE G06のカメラ機能はいかに!?

　もちろん故障するわけはなく、きれいな写真が撮れました！

 

　TORQUE G06は3眼カメラに進化していて、美しい写真も魅力です。新たに「虫眼鏡フォト」や「顔認識加工」、「ボディカメラモード」などが追加されました。

　しかし、ライダーである筆者（佐賀山敏行）にとって嬉しいのは、パノラマモードの扱いやすさ！　端末を横方向に動かすことで最大360°のパノラマ写真を撮れるのですが、簡単に撮れたことに驚きです。

　パノラマモードはブレやすく、結果、ちょっとおかしな写真になることも多いのですが、TORQUE G06のパノラマモードは安定感が高く実用的です！

広大な水平線に新鮮な海の幸!! 銚子よ、ありがとう！

　すっかりお腹が空いたので、お昼ご飯を食べに行きます。銚子まで来たので、当然お目当ては海の幸です。

千葉県銚子市飯沼町186-103／tel.0479-39-9045

営業時間 11:00～16:00（ネタ切れ次第終了）／定休日 Webサイトを確認

---

　銚子港のすぐ近くにある「ぎょ魚蔵部（ぎょぎょくらぶ）」に到着。店名にあるとおり、蔵を改築した店舗がおしゃれです！

　３種類ある「特得ランチ」から「生まぐろユッケ丼」をオーダー。メカジキのカツがついていて、これも絶品！

　お昼から贅沢なランチをいただいて、満足度大!! ツーリングの2大ルートといえば、ワインディングを楽しむ「山」と景色を楽しむ「海」がありますが、僕は断然“海派”……それも景色ではなく、“海鮮を楽しむ派”です（笑）。

　次の目的地は茨城県神栖市にある「海風の見える丘」。ここは「ウィンド・パワーかすみ第1洋上風力発電所」の風車がどこまでも連なる絶景ポイント。自然と人工物、それぞれのパワーを感じられて、銚子ツーリングの際には必ず立ち寄るようにしています。

　缶コーヒーを飲みながら海を見ていたら、日が傾きはじめてしまいました。秋の日暮れは早いですね。

　日が沈むと気温がグッと下がってしまうので、この辺で帰ることにしました。もちろん、帰りもXR BAJAに取り付けたTORQUE G06が役立ってくれたことは言うまでもありません。

　壊れる心配をすることなくスマホをガンガン使えるのはライダーにとって嬉しい限り。TORQUE G06もやっぱりライダーの心強い味方でした！

前編はここまで。後編ではTORQUE G06のツーリングを通じての真価に迫ります！

＞後編はこちら