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2026/05/19 17:53

小説 まさこ日記 ③ 最終話。

小説 まさこ日記 ②

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わたしは、ひまわりぐみの〈まさこ〉です。

きょうは、ひまわりぐみのせんせいが、かぜで、ふたりとも、おやすみです。

かわりに、となりの、あさがおぐみの、せんせいのひとりが、ひまわりぐみに、きてくれました。

まさこが、だいすきな、おとこのせんせいの、アンドせんせいですっ!

〈 わぁーいっ! わぁーいっ! アンドせんせいだぁーっ!〉

わたしはまえに、アンドせんせいの、くみになったことがありました。

でも、えんのきまりがかわって、オンナノコは、おんなのせんせいの、くみ。

オトコノコは、おとこのせんせいの、くみ。

そぉいぅ、くみわけに、きまったのです。

だから、オンナノコのまさこは、アンドせんせいのくみには、もぅ、はいれません。

だけど、きょうは、オンナノコのひまわりぐみの、せんせいが、ふたりともやすんだから、とくべつなのです。

きょう、ひまわりぐみは、『はこいれ』を、するひです。

おおきなダンボールのはこに、ちいさなはこを、たくさんいれて、フタをします。

ちいさなはこは、テキトーにいれては、いけません。

ちゃんと、きまったいれかたが、あるのです。

まさこは、この 『はこいれ』が、だいとくいです。

いつも、かえるころには、ひまわりぐみの、だれよりも、たくさんできます。

いつもん、おんなのせんせいからは、

「あぁっ、きょうの『はこいれ』も、まさこちゃんが、いちばんだぁっ!」

って、いつもほめてもらえます。

〈 ヤッたぁっ! まさこの、とくいな『はこいれ』のひに、アンドせんせいが、きてくれたぁっ!〉

きょうは、いつもよりも、もっとがんばるぞぉっ!

そして、アンドせんせいに、いっぱいほめてもらうんだっ!

「はい、みなさーん。『はこいれ』を、はじめましょうかぁーっ!」 

アンドせんせいは、そういったけど、みんなは、がんばらなくていいよっ!

まさこだけが、がんばって、アンドせんせいに、ひとりだけ、ほめてもらうんだからっ!

まさこはむくちになってから、いまはほとんど、こえのだしかたもわすれました。

でも、おはなしなどしなくても、こまりません。

どうせ、もともと、わたしのいってることなんて、だれもほんきで、きいてくれなかったから。

いつもちゃんと、こころのこえで、おはなししてます。

だから、きこえるひとは、きこえているはずです。

まさこは、もぅ、きめています。

しょうらい、アンドせんせいの、およめさんになるのを。

〈 アンドせんせいっ!すきすきすきすきっ!、だいすきっ!、だぁーいすきっ!〉

まさこはいつも、アンドせんせいをみかけると、こころのなかで、そぅさけんでいます。

まいにち、まいにちです。

こんなに、まいにち、くりかえしさけんでいますから、アンドせんせいはちゃんと、きこえているはずです。

〈アンドせんせいっ、すきすきすきすきっ!すきすきすきすきっ!まさこ、だいすきだよーっ!〉

まさこがこんなに、アンドせんせいがすきなんだから、アンドせんせいも、まさこのことが、だいすきなはずです。

おっとっ!

こんなことを、かんがえていたらダメだ、ダメだ。

きょうは、いつもよりもたくさん、『はこいれ』をしないとぉっ!

ガサガサガサッ!ギュッギュッギュッ!ペタリッ!

まずは、たたんである、おおきなダンボールを、ガサガサとくみたてる。

そこに、ちいさなはこを、ギュッギュッといれて、さいごにフタをして、ペタンとテープではる。

このくりかえしだ。ぜんぜん、むずかしくはない。

でも、たくさんやろうとすると、つぎつぎに、ダンボールをくみたてないと、いけない。

それに、なかにいれる、ちいさなはこも、おきばから、もってこないと、いけない。

〈 たくさんつくって、アンドせんせいに、ほめてもらうんだーっ!〉

1つの『はこいれ』が、おわるだびに、キョロキョロと、まわりを、みまわしてみる。

やっぱり まさこがいちばん、たくさんできてるっ!

いつもよりも、いっしょうけんめいに、やってるから、きょうも、らくしょうで、まさこがいちばんだと、あんしんする。

……。

〈…アレッ…まてよ…。〉

そういえば、となりの、あさがおぐみでも、おんなじ、『はこいれ』は、やってるはず。

あさがおぐみは、オトコノコたちだから、ひょっとしたら…。

まさこよりも、たくさん『はこいれ』が、できるこが、いるかもしれないっ!

ぜったいにいる…まさこよりも、たくさんできるこが、ぜったいオトコノコなら、なんにんもいるっ!

ダメだっ。もっともっと、たくさんやらなくちゃ、アンドせんせいには、ほめてもらえないっ!

ガサガサッ!ギュッギュッ!ペタッ!

ガサガサッ!ギュッギュッ!ペタッ!

ガサガサッ!ギュッギュッ!ペタッ!

もぅ、いちいち、まわりなんて、みてたらダメだ。

まさこのライバルは、ひまわりぐみの、オンナノコじゃない。

となりの、あさがおぐみの、オトコノコたちなんだから。

「あっ、まさこちゃん。そんなにいそがなくても、いいんだよぉ。」

アンドせんせいは、もぅスピードで『はこいれ』をしている、まさこに、そんなこえをかけてくれました。

でも、アンドせんせいに、そぅいわれたって、『はこいれ』のスピードを、おとすわけにはいきません。

〈 アンドせんせいっ!まさこ がんばるよっ!ぜったいに、せんせいに、ほめてもらうんだからねっ!〉

ガサッ!ギュッ!ペタッ!

ガサッ!ギュッ!ペタッ!

ガサッ!ギュッ!ペタッ!

ガサッ!ギュッ!ペタッ!

ガサッ!ギュッ!ペタッ!

「…まっ、まさこちゃん、いいって、いいって、そんなに、いそがなくっても…。」

まさこのまわりは、かんせいした、ダンボールでいっぱいになってる。

…でも…でも…でも…。

これだけ、いっしょうけんめい、やっても、オトコノコたちのほうが、たくさん、つくってるのかも、しれない…。

ガサッギュッペタッ!ガサッギュッペタッ!

ガサッギュッペタッ!ガサッギュッペタッ!

ガサッギュッペタッ!ガサッギュッペタッ!

ガサッギュッペタッ!ガサッギュッペタッ!

ガサッギュッペタッ!ガサッギュッペタッ!

まさこ、もっ、もぅ…これいじょうは、はやく『はこいれ』はできないよ…。

「ストップッ、ストォーップッ!まさこちゃん、ストーップッ!」

そんな、アンドせんせいのこえで、まさこはやっと、てをとめることができた。

〈…ハァッ…ハァッ…ハァッ…ハァッ…。〉

あっ、あついっ!

からだじゅうから、あせが、たくさんでてるっ!

あぁっ…まさこからだが、おふろのあとみたいに、あついっ、あついよぉーっ!

あたまも、すっごくあつくって、おねつのときみたいに、フラフラしてきたぁ…。

もぅ がまんできないっ!

あつくて、とても、おようふくなんて、きてれられないよっ!

「…あっ、まさこちゃん、ダメだよ…ここで、おようふく、ぬいじゃダメェ…。」

うえのふくを、ぬいでるとちゅうで、アンドせんせいの、こまったような、こえがきこえた。

だけど、ぬがずにはいれらないよぅっ!こんなに、あついんだからぁっ!

うえのふくをぬいで、したぎだけになった。

「ダッ、ダメだってば、ぬいじゃあぁっ! はっ、はやくふく、きてぇーっ!」

でも、まだまだ、すっごくあついっ!

したのズボンもぬがないと、とても、あつくていられないよぉっ!

アンドせんせいが、おおきなこえをだしたけど、したのズボンもぬごうとすると、

「 オイィッ!コラァーッ!オレのいぅことを、きけぇーーーっ!」

アンドせんせいが、ズボンをぬいでいる、まさこのてを、ギュッとつかむっ!

ズボンをぬごうしている、てをつかまれて、まさこのあしは、もつれちゃった。

ヨロヨロッ!バッターンッ!

あしがもつれたまさこは、アンドせんせいといっしょに、ゆかにおいといた、ダンボールのうえに、たおれてしまった。

おおむけに、たおれたまさこのうえに、アンドせんせいが、うつぶせになって、ふたりはかさなっていた。

「エェーンッ! エェーーンッ!エェーーーンッ!」

たおれて、ぶつけたオシリが、とてもいたいっ!

おもわずひさしぶりに、おおきなこえがでた。

まさこは、うえはしたぎ、したはズボンを、ひざまでおろしたすがたで、アンドせんせいとかさなって、ないた。

「イッテェーッ!アイタタタァーッ!」

アンドせんせいも、どこかぶつけようで、すごくイタそうだ。

「ガチャッ!」

へやのドアが、いきおいよくあきながら、こえがした。

「だっ、だいじょうぶですかぁっ!なんか、すごいこえしましたが…」

さくらぐみの、おんなのせんせいの、こえだ。

そのこえはすぐに、ひめいにかわった。

​「キャッ、キャアーーーッ!」

まさこと、アンドせんせいが、ふたりでダンボールのうえに、かさなってたおれているのを、みたからだ。

「エェーンッ!エェーンッ!エェーンッ…!」

まさこ、オシリがいたいよぅっ!

「イタタタッ!」

アンドさんせいは、カタをうったらしい。かたほうのてで、かたをおさえている。

「アッ、アッ、アンドせんせいっ!いったい、まさこちゃんに、なにしてんですかぁっ!」

さくらぐみの、おんなのせんせいは、おおきなこえで、そぅさけんだ。

「イヤッ、あのね、…ち、ちがうんですよぉ…イタタァ…。」

「エェーンッ!エェーンッ!エェーンッ…!」

「イッ、イヤッ、イヤァーッ! だっ、だれかっ、だれかぁーっ!」

「だっ、だから、ちがうんだってぇっ…イタタタタッ!」

「エェーンッ!エェーンッ!エェーンッ…!」

「アッ、アンドせんせいがぁっ!まっ、まさこちゃんを、はだかにぃーっ!」

「…ちっ、ちがっ、イタタッ…ちがう…ちがうんだってばぁ…。」

「エェーンッ!エェーンッ!エェーンッ…!」

おうちにかえって、みてみると、まさこのオシリには、あおいアザができていた。

でも、つぎのひのあさには、もぅ、いたくはなかった。

​…アンドせんせいの、カタは、なおったのかなぁ?

まさこには、それは、わからなかった。

ふたりでたおれた、つぎのひから、アンドせんせいを、みなくなったからだ。

つぎのしゅう。ひまわりぐみの、かえりみち。

いつもとおなじように、おかあさんと、てをつないであるいていると、

「まさこちゃん、こんにちはぁ。 こないだは、こわかったわねぇー。」

きんじょの、オバサンだった。

こわかった、というのは、アンドせんせいと、ふたりでたおれたことかなぁ?

それなら、こわかったじゃなくて、いたかったことだ。

いたかったのも、こわかったのも、まさこはどっちもいやだよ。

「…まぁ、なにごともなくて、よかったよ。けがもしなかったしね。」

おかあさんは、オバサンにむかってそぅいった。

「それにしても、ひどいわよねぇっ!あの、アンドってのっ!」

オバサンは、おこったかおをして、そぅいった。

「さいごまで、アレはじこだって、いいはってたみたいだね。」

「おんなのせんせいに、げんばをみられたのに、よくそんなうそが、いえるわよねぇっ!」

「まさこが、じぶんから、ふくをぬいだとも、いってるしね。」

それはほんとうだけど、あのときは、すっごくあつかったから、しかたなかったんだよ。

「それにさ。まわりにいたのも、ちゃんときいてたんでしょう。あのおとこが、どなってたこと…。」

「 そうね。"オイィッ!コラァーッ!オレのいぅことを、きけぇーーーっ!"って、まさこを、どうかつしたみたい。」

「うっわぁーっ…。それで、ダンボールのうえに、おしたおして、ぬがして…。こわいわねぇーっ…。」

どうかつって、なんだろぅ…?

「アノあとすぐに、じぶんから、じひょうだしたからね。もぅ、わすれようとおもうわ。」

「うん。でも、まさこちゃんも、たいへんよねぇ。こんな、すごいびじんさんに、うまれちゃうと…。」

まさこがだいすきな、アンドせんせいは、たぶん、カタをけがしたんだ。

けががなおったら、きっとまた、もどってくる。

まさこは、そぅ、しんじてるよ。

かえってきたら、こんどこそ『はこいれ』をたくさんやって、ほめてもらうんだぁっ!

アンドせんせいだって、まさこのことが、だいすきなんだから…。


わたしは〈まさこ〉。

ひまわりぐみ・25さい。

​END

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4 件の返信 (新着順)
さとG
2026/05/20 18:37

ダメ冤罪!
ゼッタイw

貸枕考古 バッジ画像
2026/05/19 19:57

こんばんは😃 最終話(?)おつかれさまでした。

なんだか最後はモヤモヤしてしまいました。 〈 まさこ 〉ちゃんがソレを知る日が来るのか?←これが最終話の狙いでしたら、脳内で『ゴゴゴゴゴゴ…』という擬音が鳴っています。

でも、おつかれさまでした。

にしもん@50s pro バッジ画像
2026/05/19 18:43

コレはちょっと読みにくい😀💦🍺

たろ三郎@G07 バッジ画像
2026/05/19 18:13

ando-shokaiさん、元気かなぁ。

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