渓流釣りの不思議
朝の渓流。
あゆが水面近くでバシャバシャしながら叫んだ。
「あっ!いわな!今日、川の“Wi-Fi”弱くない!?」
いわなは深場から半分だけ顔を出し、
「川にWi-Fiはないよ。君の脳内だけだよ」と即ツッコミ。
そのとき、上流で“ぽうっ”と光が揺れた。
昨日より明らかに明るい。
あゆ「ほら!あれ絶対ルーターでしょ!」
いわな「違うよ。川にルーター沈める人いないよ」
光はゆっくり沈み、また浮かび、二匹のほうへ近づいてくる。
あゆ「やばい、接続される!パスワードどうする!?」
いわな「だからWi-Fiじゃないってば!」
次の瞬間、水面がふっと凪ぎ、
足元の水が“むにっ”と盛り上がった。
あゆ「……いま、誰かログインした?」
いわな「知らないけど、僕の巣穴だけ“更新中”みたいに揺れた」
風が戻り、渓流の音も戻った。
光が消えた場所には、季節外れの桜の花びらが一枚。
あゆ「これ、アップデートの通知?」
いわな「違うよ。自然現象だよ。たぶん」
二匹はしばらく花びらを見つめ、
結局その日も“釣り人の方が不思議な存在”という結論に落ち着いた。
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投稿を表示なんか‥井伏鱒二の「山椒魚」みたいで面白かった!👍️
やはりね‥芸術に長けた人は常人と感覚が違うのですよ。
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投稿を表示駄目です。私の理解の次元を超越しています。