低山ハイク好きが歩いた筑波山デイハイク
登山ビギナーや低山ハイク好きが多く登っている、関東平野にぽっかり浮かぶ筑波山。「関東平野はもちろん、遠く富士山まで見渡せる眺めのよさと、奇岩、大木が多く、歩いていても飽きることがない」という筑波山の楽しみ方を、アウトドアライターのPONCHOさんにレポートしてもらいました。道具好きで写真好きでもあるPONCHOさんは、どんな筑波山ハイクの時間を過ごしたのでしょう。それでは、登山スタートです!
山まるごとご神体、筑波山神社で安全祈願
関東平野の北東の縁に、そびえる筑波山。麓には、その筑波山をご神体にした筑波山神社があります。まずは、この神社でお参りして、登山をはじめます。
「ケガなく、安全に登って帰ってこられますように。天気予報は小雨ですが、できれば下りてくるまで、降りませんように!」と、安全祈願を終えたら出発です。
山で安心して使えることがスマホ選びの第一条件
私の登山時における必需品は、スマホです。山に入るときには登山地図アプリを必ず起動させて現在地がすぐにわかるようにしておくのと、撮影のためです。スマホのカメラは、メインで使うミラーレス一眼のサブですが、身軽にハイクしたい時、トレイルランの時にはスマホのカメラで撮影しています。
撮影をするのは、後から記憶と記録をすり合わせて、原稿を書くためです。
それと詩を書くのが好きなので、撮影した写真と、その写真から浮かんだ言葉をSNSに書き留めています。例えば上のような写真を見ながら、
「目に見えないものを感じ 姿のない存在を信じ もたらされた変化を受け取る」
なんて、浮かべています。
スマホはさまざまな機能を装備した山には欠かせない道具になっています。しかし、山で使っても壊れないタフさがなければ、安心して使えません。雨に濡れても落としても壊れる心配が少ないauの「TORQUE 5G」(京セラ製)は、アウトドア好きには安心のタフなスマホ。今回は新製品の「TORQUE 5G」をいち早く使用しましたが、実は歴代のTORQUEユーザーなんです。
巨木の不思議な気配が筑波山ハイクの醍醐味
さて、筑波山は、巨木の多い山なんです。
山がご神体で、その大半が筑波山神社境内ということで、古くから自然が守られてきたからです。
私のお気に入りは、駐車場近くにある大御堂の脇のスダジイの巨木です。ウネウネとした根、ゴツゴツの樹肌、なにかを受け止めようとしている枝の広がり、風に吹かれた時の動物のような動きが、たまりません。
登りに使っている、御幸ヶ原コースにも大木があります。
百人一首に選ばれた和歌に出てくる、「男女川」の源流付近。ココは杉の大木が林立しています。まるで杉の大木の回廊のようで、心が澄んでいくのがわかる、凛とした雰囲気があります。今回のハイクのように曇りの日は、薄暗い中で幹がほんのり輝き、神々しさが増した光景に出合えます。
雨は降っていないけれども……
ゆっくり撮影しながら登ること2時間。山頂は、ケーブルカーの山頂駅がある広場、御幸ヶ原を挟んで、男体山と女体山に分かれています。女体山の方が6mだけ高い標高877mです。
この日の山頂はすっぽりと雲に包まれ、真っ白・・・・・・。出発前の祈願が叶ったのか、雨は落ちてきません。
でも、天気がイマイチだから見られる風景もあるんです
山に登って、山頂に立って、天気が悪くて眺望がないと、確かに残念な気持ちに少しなります。
でも、雲の中の真っ白い世界だからこそ、見られる風景もあるんです。誰も見向きもしないけれど、自分は「なんだか、不思議な世界だな~」とか、「モノクロームの景色の微妙な陰影にワクワクしちゃう」と、変に感心してしまいます。
ちょっとフツーじゃないのかもしれないけれど、フツーじゃないってことは、トクベツなんだと思うんです。
下山の白雲橋コースの途中、屏風岩という大岩がある場所は、頭上をロープウェイが通り過ぎます。晴れた日ならくっきりその姿が見られますが、今回は、ウィーンというモーター音が響き、ロープウェイが動き出した摩擦音が遠くから近づいてきて、霧の中から唐突に姿を現しました。
きっと初めて筑波山を登って、こんな天気の日に、この光景に直面したら、なにが起きているのか!?と驚き、不安になるでしょう。
メインディッシュは奇岩です!
さぁ、筑波山のメインディッシュはここからです。私は好きなものを最後に食べる派なので、白雲橋コースを登りではなく、下りに使います。このコースには、大きな岩がいろいろなカタチに風化したり、割れたり、傾いたりした奇岩がたくさんあるからです。
一番人気は「弁慶七戻り」と呼ばれる、大岩が岩と岩の間に引っ掛かり、今にも落ちてきそうな奇岩です。筑波山を紹介する際に、必ず出てくる岩です。
私が好きな岩は、「高天ヶ原(たかまがはら)」です。大きな岩をまわり込んで、ぱっくりと割れた細い隙間から岩の上へと登れます。今回はスマホの超広角カメラで岩と岩の隙間を上がっていく様子を、収めてみました。
また、私はソロでのハイクが多いので、カメラを三脚に立てて、タイマー撮影をしています。ただ、タイマー撮影だと、ココでシャッターが切れて欲しいというところで切れず、何度も撮影をし直すことが多々あります。そこで上の写真では、音声操作機能を使って、撮影してみました。スマホから離れたまま撮影できて、かなり便利です。
これからの時代の山の楽しみ方
筑波山は、ロープウェイ、ケーブルカーもあり、観光客が普段着で登り、ハイカーも多い山です。だから、山の静けさを楽しめないと思われがちです。
しかし山の静けさを求めるなら、人が来ない時間、季節を選べばよいのです。今回も、日の出前から登って、ケーブルカーとロープウェイが動きはじめてハイカーや観光客が増える9時前に下山していたベテランハイカーがいました。
その時間から自宅や東京に戻っても、午後から仕事ができます。リモートワークが推進される昨今、彼らのスタイルは、参考になるなぁと思いました。
かく言う私も、下山後、持ってきたPCで、乗って来た車内で仕事をしました。早朝登山+午後リモート、間違いなく「あり」です!
登山ビギナーこそ使うべきスマホ
ルートが不安、登山はまだ初心者という方なら、スマホの登山地図アプリを活用すれば、道迷いする確率はぐっと減らせます。『TORQUE 5G』は電池の持ちもよくなり、気温0℃近くまで下がった環境でも、問題なく動作してくれました。また、インカメラとアウトカメラを同時に写せるマルチカメラ機能は自分の前後を写せるので記録として便利です。
スマホの多種多様な機能を、タフな環境でも問題なく使える『TORQUE 5G』は、登山を含めた、アウトドアの道具です。そして登山に心配を感じるビギナーこそ、使ってほしい道具です。
※当記事は感染症対策を行った上で撮影をしております。
PROFILE
PONCHO
登山、トレイルラン、ランニング、自転車、キャンプ等の雑誌、WEBメディアで、道具レビューや旅のレポートを手掛ける編集・ライター。低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』主宰
文・撮影:PONCHO 撮影:長谷川拓司
Supported by FUNQ
2021.03.15 公開記事