カメラのレリーズタイムラグを比較
この数日、複数のカメラアプリを使っていて気になってきたのがレリーズタイムラグです。
レリーズタイムラグというのは、ざっくり言えば「シャッターボタンを押してから実際に露光される(撮影される)までの時間」なわけですが、厳密にはシャッターボタンを半押しにしてピントと露出が確定した状態から、シャッターボタンを全押ししてから露光されるまでの時間、を意味します。
普通のカメラでは絞り、さらにメカニカルシャッターを持つ機種ではシャッター幕、さらに一眼レフ機ではミラーと、"機械的に動作する部品"があるわけですから、ある程度のタイムラグは仕方がない機械的な宿命のようなものです。
ですがミラーもシャッター幕も絞りもないスマホのカメラが爆速かというと、むしろ逆に激遅、というのが普通です。
ま、あまりカメラに良いパーツ使えませんからね(^-^*)
それはともかく、ノーマルカメラでは意図して使えるISOの幅が狭かったりモードによる設定可能項目が不自由だったりしたため、社外カメラアプリを使い出したのですが、するとレリーズタイムラグが気になるようになりました。
で、ちょっと調べてみようと。
やり方ですが、パソコンでストップウォッチを動かし、各カメラアプリで画面タップでピントを固定した状態で待機し、ストップウォッチの秒数が10秒ちょうどになる瞬間を狙ってシャッターボタン(カメラ画面のソフトボタン)をタップしました。
それで実際に何秒時点での画像が撮影されているか、を調べたわけです。
当然、人の手でシャッターを切るわけですから、誤差があります。
なので本撮影に入る前に100回くらいシャッターを切って、タイミングの平準化を図っています。
(世にもつまらない写真が大量生産されました笑)
で、ここに載せるのは各カメラ1枚ずつですが、それぞれ10枚は撮って傾向を掴んでいます。
さて前置きが長くなりましたが、まずはノーマルカメラから。
採用した画面は10"59、つまり レリーズタイムラグは0.6秒ほど、となっていますが、10枚とも10"5~10"7の範囲に収まり、平均してレリーズタイムラグは0.6秒ほど、で妥当だと思われます。
次にHD Cameraを。
これは速かったです。0.2~0.4秒ほどの間にまとまり、平均で0.3秒ほどでした。
ただ、このHD Cameraはもうも手ブレ補正を使えていないようで、このカメラだけ3割ほどの画像がブレ画像になりました。
ここには敢えてブレた画像をアップしています。
なら夜景には向かないじゃん!(笑)
このHD Camera、レンズも標準レンズしか使えませんし、スマホのハードウエアにあまりリンクできていない様子です。
最後にFV-5を。
レリーズタイムラグの分布は0.7~0.9秒ほどで平均して0.8秒、といったところです。
…まあ、遅いとしか言いようがないですね(笑)
ただ、体感的にはもっと遅かったんですよ。それがこの実験を思い立った理由でしたから。
で、面白いというか何だかな、と思うのは、こFV-5はシャッター音がして画面が反応し、感覚的に「撮れた」と感じた瞬間なは、ストップウォッチの表示は既に11秒台に入っているのです。
ところが画像を見ると、0.8秒あたりで既に撮れているわけです。
このタイムラグがアプリの実力以上に「おせーなこいつ」と思わせてしまった理由なわけですね(^-^*)
実力的には確かに遅いけど、いや確かに0.8秒は遅いとしか言いようがないけれど、それでもまあノーマルカメラと比べて激遅、というほどでもなかったと。
ちなみに一眼カメラのレリーズタイムラグは、プロ仕様の最速機で20msすなわち0.02秒ほど、中堅機で50msほど、エントリー機で100msほどです。
もちろん機械的な動作を含むので、絞りを絞った露出だったりすると少し遅くなったりして一定ではないですが。
一眼カメラを使っていると、それぞれのレリーズタイムラグの差ははっきり体感で分かるので、そりゃ0.2秒も差があれば違和感も大きいわ、と思った次第でした(^-^*)
FV-5、良いアプリなんですけど、こんなところに弱点があったかー、ってところです(^-^*)
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示FV-5は高機能な分だけソフトウェア的な内部処理に時間がかかるのですかね?
この方法を使えば、違う機種のスマホに同じカメラアプリをインストールしてスマホの処理速度の比較試験が出来るかも知れませんね。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示