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【TORQUEが宇宙へ!?】若者たちによる「気球打ち上げプロジェクト」進捗と今後について

前回の記事はこちら

TORQUEが宇宙に⁉ 若者たちの「気球打ち上げプロジェクト」応援企画が始動!

 前回の記事では、「G06を宇宙に打ち上げて、成層圏からLIVE中継をしたい」という若者たちの挑戦を受け、編集部からG06を貸し出したりTORQUE STYLEで特集したりなどの形で応援する取り組みをご紹介しました。

 たくさんのいいねやコメントを頂き、みなさんに期待を持って応援していただいている証拠だと感じています。今回は、その進捗と今後の進め方について詳しく聞いてきました。


NX-ZEROプロジェクト応援企画

~高高度気球を打ち上げ、G06で宇宙からLIVE配信~


1. プロジェクトの進捗

TV取材等、たくさんのメディアで取り上げられています!

 若者たちが宇宙を目指すという、そのユニークな挑戦から、新聞やネット記事、さらにはTVニュースで特集が組まれたりなど、多くのメディアでも取り上げられ注目を集めています!

実機を用いた独自試験を実施中

 彼ら独自の検証は順調に進行しており、その様子はYouTubeチャンネルの再生リスト「Project NX-ZERO」にて順次公開されています。よければぜひご覧ください。

1. 基本システム動作試験 (TPCC#1~3)

TPCC#3の配信画面

 搭載物であるバッテリーやアンテナなどの動作試験。打ち上げから着水まで、1つのバッテリーとアンテナをメイン系統として使用するため、軽量かつ最適なバッテリーを選定。

 長時間のミッションに耐えうるバッテリー性能と、安定したアンテナ性能が実証され、いずれの試験も成功。

2. パラシュート性能評価試験(O PET#1~2)

 こちらは宇宙から帰還の際に、パラシュートが狙い通りの性能を発揮し、安全な着水・着地ができるかを確認する試験。

 上空から落下してきた機体が安全な速度まで減速できるよう、複数の投下試験を実施し、いずれも問題ないことを確認。

3. G06の動作確認試験 (TIE KCG06#1)

 本番を想定した過酷な環境下で、G06の動作を確認する試験。彼らのシミュレーションでは、成層圏の外気温が-40℃程度以下、上空では-64℃に達する可能性もあるとのこと。

 発泡スチロール製のケースにスプレー式断熱材を充填。そのケースの中にG06を入れ、実際の機体構造に近い環境で、その性能を最大限に発揮できるか徹底的に確認。

4. 機体とG06の着水試験 (STORE#1)

第三者目線での撮影
落水したG06での撮影

 機体が海や湖に落下した後に、きちんと回収できるかを確認する試験。

 パラシュートで機体が海や湖に落下した際に、機体が着水後も浮いている必要があり、これを検証するために海での投下試験を実施。

 結果、人間が浮きとして利用しても沈まないほどの大きな浮力が得られることを確認。一方で、重心位置によってはカメラが意図しない向きになったりするなど、着水以降はLIVE映像がうまく取得できない可能性があることも確認。


2. 今後の打ち上げについて

【重要なお知らせ】打ち上げ時期の延期

 ここまで進捗をお伝えしてきましたが、彼らプロジェクトチームは、今年度中の打ち上げを延期するという苦渋の決断を下しました。機体完成間近ではありましたが、上空の気温が適していないことや、機体の回収等の調整や完成度の確保に時間を要すると判断したとのことです。

 この決断は彼らにとって非常に悔しいものであったとのことですが、決して立ち止まることなく「来年度中の打ち上げ」という新たな目標に向かい取り組みを始めています!ご期待いただいていたみなさんには少し残念なお知らせではありますが、彼らがここまで準備してきた気球や搭載物をぜひ紹介させてください。

気球と搭載物について

 使用される気球はこちらの巨大なゴム気球で、海外から輸入して取り寄せたとのことです!

搭載物について

 機体にはG06はもちろんのこと、メインアンテナ、バッテリー、自作の追跡装置やパラシュートなどが搭載されます。

左:バッテリー、右上:記念品収納BOX、中央下:GoPro、右下:G06が搭載。

 さらに、画像右上の記念品収納BOXには、プロジェクトを応援する人々の想いも乗せられます✨

 ゲーミングアクセサリやスイカの種、ラーメンといったユニークなものから、未来を担う子どもたちからの心温まる絵やメッセージまで、たくさんの記念品が宇宙に打ち上げられる予定です。

基盤から開発した追跡装置

 軌道を正確に追跡するためのオリジナル装置で、チームメンバーが徹夜で開発した力作なんだそう🔥

プロジェクト最新情報はこちらから

 

 今後について彼らは「どのような形になれど、来年中の打ち上げを目指して再び前進して参ります」と力強く語ってくれました。今後の進め方や打ち上げ等については、引き続きお話を伺いながら、TORQUE STYLEでは応援・サポートしていきたいと思います。


編集部より

 今回のプロジェクト延期は、「チームにとって大変悔しい決断であり、ご期待いただいていた皆さまにも、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話されていました。

 本当に多くの自治体・漁協・企業・メディアなどと調整を頑張られている姿を見ていただけに、私も自分ごとのように悔しく感じています。ただ、さまざまな事情で時期がずれ込むようなことは、どうしても避けられないですし、企業で働いていると本当にそういった経験が多くあります。結果的には表に出ない努力が数知れずあるものです。

 

 特にこのようなプロジェクトは、天候などの運要素にも左右されてしまうため、延期はやむを得ない部分もあると思います。あまり責任を感じすぎることなく、次を目指して頑張ってほしいです。むしろ完成度を上げるチャンスだと捉えて強く進んでいただければ、TORQUEブランドとしても編集部としてもうれしいです💪

 

 TORQUE STYLEでは、これからもNX-ZEROプロジェクトの挑戦を全力で応援し、その進捗をみなさんにお伝えしていきます。来るべき打ち上げの日まで、引き続き温かいご声援をよろしくお願いします!

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6 件の返信 (新着順)
mini
2025/10/01 20:07

TORQUEユーザーの皆様、
プロジェクトスタッフ様へ
元気玉を送ろう! 🖐️〜☀️

やまのきのこ
2025/10/01 18:28

 延期は苦渋の決断とのことですが、慎重に検討されてのことですので、当然の処置であると思います。
 打ち上げを優先されなかった事は、良かったと思います。
 念には念を入れ、打ち上げられる事をお待ちしております。

とも造
2025/10/01 18:10

やりたい事を挙げだすと無尽蔵に追加しちゃいたい事が浮かび上がりますが、先ずははじめの一歩がワクワクですね。
上空の気候が最適になり打ち上げとなるその日を楽しみにしています。
折しも図書館でロケットや人工衛星に関する書き物を読んでいて、凄いことをしているのをシミジミ思ったりしております。

ミッション完遂のその時までジックリと楽しんで下さい。

歓びのお裾分け感動を楽しみにしております。

ささやん
2025/10/01 15:36

そうそう!より煮詰める時間が出来たんですからね!
より良い結果目指して!

hirari
2025/10/01 14:15

(困難こそ最大の原動力となる…)
困難が大きいからこそ燃える最大の原動力となります。
克服し成功した時の喜びはまた最大の喜びとなります。
何事の分野でも、他にはない初めての挑戦となる、先駆にはそれなりの困難があります。それを達成出来た時こそ、本物の先駆者となることをイメージしながら頑張ってください。既にTORQUEを宇宙の成層圏に解き放すと考えた時点で第一段階は成功しているのです。
頑張ってぐさい。
諦めは最大の敵である…
心眼TORQUE


ぴいぴいさん バッジ画像
2025/10/01 15:00

感動的なお言葉をありがとうございます!!
頑張ります!

ぴいぴいさん バッジ画像
2025/10/01 13:35

今年中にはTORQUE G06の動作確認試験 (TIE KCG06#1)を行う予定です!
引き続きよろしくお願いいたします!

TORQUE G06
2023年10月発売。TORQUE初の3眼カメラ搭載。29項目の耐久試験にクリアしつつ、小型・軽量化を実現。