クマはヤバい!(その2)
クマ写真その2です。
これはですねぇ…
先の画像と同時期ですが、違うクマです。
処置が終わってクマを檻に戻そうとしたら突然クマが起き上がり、後肢はまだ麻酔が効いているので腰は抜けた状態で、動く前肢だけで這いながら、現場にいた猟友会の人を追い回している写真です。
…ええ、私の麻酔管理ミスです。
言い訳をさせてもらうならば。
麻酔管理、けっこう難しいんですよ。
最初、クマはドラム缶で作られた罠の中にいるわけで、小さな穴から真っ暗なドラム缶の中を覗いてクマの体重を推測し、麻酔薬の量を決めるわけですが、クマが眠って檻から引き出すと、「ありゃ、思ったよりデカいぞ」なんてことも多々あるわけです。
そんな時は追麻すれば良いのかというと、そうもいかない事情が。
というのは、現場部隊はクマが麻酔から覚めて山に無事に逃げ帰っていくところまでを確認しなければならないので、麻酔が深すぎると延々と待機しなければなりません。
なのでいつもギリギリを攻めるわけで、この時も引き出されてきたクマが思ったより大きく、体重を測ったら見積もった体重より2割ほど重かったのですが、よく効いている様子だし、と麻酔薬を入れた注射器を手に持ったまま待機して様子を見ていたわけです。
そしたら処置が終わって拮抗薬を打った時もピクリともしなかったのに、檻に戻そうと4人かかりで四肢を持って持ち上げた途端!というわけです(^_^;
当然、後で「私のミスです申し訳ありません」と関係者に頭を下げて回るハメになりましたが、まあ前肢で這っているクマに捕まるわけもないので皆さん、笑い飛ばしてくれました(笑)
(ま、私もこんな写真撮ってたくらいなので笑)
麻酔が深すぎてすべての処置が終わってから延々6時間待機するハメになった時には散々嫌みを言われましたけど(笑)
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示後日談で聞いてる分には笑ってられますが、暴れ出した瞬間の現場はシャレになりませんね。🥶
何もなくて本当に良かったですね。😅