「嘘が付けないサラリーマン」 第381話~第390話
✦ 第381話
「二人、額を離したくない時間」
✦ ① 額が触れたまま、二人は動けなくなる
触れた瞬間、
二人はそのまま止まる。
離れられない。
離したくない。
離れる理由がどこにもない。
秋川(心の声)
(……こんな触れ方……
初めて……)
北見(心の声)
(……この距離……
壊したくない……)
額が触れたまま、
時間がゆっくり流れ始める。
✦ ② 触れているのは額なのに、胸が触れているみたい
額は静かに触れているだけ。
でも胸は、
触れているより近い。
秋川(心の声)
(……胸が……
北見さんに触れてるみたい……)
北見(心の声)
(……秋川さんの温度……
額から全部に広がる……)
額の触れ方が、
胸の距離を決める。
✦ ③ 二人は呼吸を合わせてしまう
触れたまま、
二人の呼吸が自然と揃う。
合わせようとしていない。
重なってしまう。
秋川(心の声)
(……息……
同じ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
俺と同じ呼吸してる……)
呼吸が揃うと、
離れられなくなる。
✦ ④ 視線は近すぎて見られない──だから余計に近い
額が触れている距離では、
視線は近すぎて見られない。
だから、
余計に近い。
秋川(心の声)
(……見たいのに……
見られない……
でも……近い……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
こんな距離で……)
見られない距離が、
恋人より近い。
✦ ⑤ 北見が少しだけ息を吸う──離れたくない合図
北見はそっと息を吸う。
その音が、
“離れたくない”の合図になる。
秋川(心の声)
(……北見さん……
まだ……この距離にいたいんだ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
もう少し……このままで……)
息の音だけで、
気持ちが伝わる。
✦ ⑥ 秋川も少しだけ息を吸う──応えるように
秋川も自然と息を吸う。
北見の息に重なるように。
秋川(心の声)
(……離れたくない……
私も……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
応えてくれた……)
二人の息が重なると、
額は離れられなくなる。
✦ ⑦ 額を離したくない時間は、恋人の距離より深い
触れているのは額だけ。
でも胸は重なっている。
息は揃っている。
指は絡んだまま。
秋川(心の声)
(……この距離……
恋人より近い……)
北見(心の声)
(……秋川さんと……
この距離で生きたい……)
額を離したくない時間は、
恋人の距離より深い。
✦ 第382話
「二人、額をそっと離す瞬間」
✦ ① 離れたくないのに、時間がそっと背中を押す
額は触れたまま。
呼吸は揃ったまま。
指は絡んだまま。
でも──
風が少しだけ強く吹いて、
夕方の光が少しだけ角度を変えて、
時間がそっと背中を押す。
秋川(心の声)
(……まだ……離れたくない……)
北見(心の声)
(……もう少し……このままで……)
離れたくない気持ちのまま、
時間だけが進む。
✦ ② 北見がほんの少しだけ息を吸う──離れる前の合図
北見は、
触れたままの額の距離で、
そっと息を吸う。
その音が、
離れる前の合図になる。
秋川(心の声)
(……北見さん……
離れようとしてる……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離……忘れたくない……)
息の音だけで、
気持ちが伝わる。
✦ ③ 秋川も同じタイミングで息を吸う──応えるように
秋川も自然と息を吸う。
北見の息に重なるように。
秋川(心の声)
(……離れたくないけど……
離れるなら……一緒に……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
同じタイミングで……)
二人の息が重なると、
離れる瞬間が静かに決まる。
✦ ④ 額がゆっくり、ゆっくり離れていく
急がない。
焦らない。
ためらいながら、
ゆっくり、ゆっくり離れていく。
触れていた温度が、
少しずつ空気に溶けていく。
秋川(心の声)
(……離れていく……
でも……まだ近い……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離れても……距離は変わらない……)
離れる動きが、
触れたときよりも甘い。
✦ ⑤ 離れた瞬間、二人の視線がそっと重なる
額が完全に離れた瞬間、
二人は自然と視線を合わせる。
触れていないのに、
触れているより近い。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
まだ触れてるみたい……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離……ずっと続けばいい……)
視線が重なるだけで、
胸がふっと揺れる。
✦ ⑥ 離れたあとも、二人の距離は恋人より近い
額は離れた。
でも肩は近い。
指は絡んだまま。
呼吸はまだ揃っている。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
距離が近い……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離れても……離れない……)
離れた瞬間の距離は、
触れていたときより近い。
✦ ⑦ 二人は気づく
額をそっと離した瞬間、
二人は胸の奥でそっと気づく。
(……離れることが……
触れるより深い……)
その気づきは、
静かで、
甘くて、
決定的。
✦ 第383話
「秋川・額を離した瞬間──胸の揺れ」
✦ ① 離れた瞬間、温度がふっと消えて胸が跳ねる
額がそっと離れた瞬間、
触れていた温度がふっと消える。
その“消える”が、
胸をふっと跳ねさせる。
秋川(心の声)
(……あ……
離れた……)
触れていたときより、
離れた瞬間のほうが胸が揺れる。
✦ ② 離れたのに、まだ触れているみたいで胸が熱くなる
温度は離れたのに、
感覚は残っている。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
まだ……触れてるみたい……)
その“残像”が胸を熱くする。
触れた距離より、
離れた距離のほうが近い。
✦ ③ 視線が重なった瞬間、胸が静かに震える
額が離れたあと、
自然と視線が重なる。
近すぎて見られなかった距離が、
見られる距離に変わる。
秋川(心の声)
(……見られる……
北見さんの目……)
視線が重なるだけで、
胸が静かに震える。
✦ ④ “離れたくなかった”気持ちが胸の奥で形になる
離れた瞬間、
秋川は胸の奥でそっと気づく。
(……離れたくなかった……)
触れたときより、
離れたときのほうが、
自分の気持ちがはっきりする。
秋川(心の声)
(……もっと……
触れていたかった……)
その気持ちが胸を強く揺らす。
✦ ⑤ 北見の横顔が近いままで、胸がまた揺れる
額は離れたのに、
北見の横顔は近いまま。
その近さが、
胸をまた揺らす。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
こんなに近い……)
近さが、
触れたときより甘い。
✦ ⑥ 秋川は気づく──この揺れは“恋人の揺れ”じゃない
額を離した瞬間の胸の揺れは、
恋人の距離の揺れじゃない。
もっと静かで、
もっと深くて、
もっと長く続く揺れ。
秋川(心の声)
(……これ……
恋じゃない……
未来の揺れ……)
触れた瞬間より、
離れた瞬間のほうが決定的。
✦ 第384話
「二人、初めて抱きしめる瞬間」
✦ ① 額が離れたあと、距離が逆に近くなる
額は離れた。
でも胸はまだ触れているみたいで、
視線は重なったまま。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
なんでこんなに近いの……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離れても……離れない……)
離れた瞬間の距離が、
触れていたときより近い。
✦ ② 秋川がふと視線を落とす──その仕草が胸を揺らす
秋川は、
北見の目を見られなくなって、
ふと視線を落とす。
その仕草が、
北見の胸をふっと揺らす。
北見(心の声)
(……秋川さん……
こんなふうに視線を落とすんだ……)
秋川(心の声)
(……見られない……
でも……近い……)
視線を落とすだけで、
距離がまた近づく。
✦ ③ 北見がそっと一歩近づく──触れない距離の最後の一歩
北見は自然と、
ほんの少しだけ前へ。
触れられる距離。
触れてもいい距離。
触れたら未来が変わる距離。
秋川(心の声)
(……来た……
北見さん……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
受け止めてくれる……)
その一歩が、
抱きしめる前の最後の一歩。
✦ ④ 秋川も同じタイミングで前へ──二人の距離が重なる
秋川も自然と、
ほんの少しだけ前へ。
合わせたんじゃない。
重なった。
秋川(心の声)
(……北見さんと……
同じタイミング……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
来てくれた……)
二人の距離が、
抱きしめる距離に重なる。
✦ ⑤ 北見がそっと腕を回す──ためらいのない優しさ
北見はゆっくり、
ためらいなく、
秋川の肩にそっと腕を回す。
強くない。
弱くない。
“初めて”の優しさ。
秋川(心の声)
(……あ……
北見さん……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
抱きしめたい……)
腕が回った瞬間、
距離が決定的に変わる。
✦ ⑥ 秋川もそっと腕を回す──受け止めるように
秋川は驚かない。
逃げない。
拒まない。
ただ、
受け止めるように、
そっと腕を回す。
秋川(心の声)
(……この人と……
抱きしめ合うんだ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
ありがとう……)
二人の腕が重なった瞬間、
胸がふっと熱くなる。
✦ ⑦ 初めて抱きしめた距離は、恋人より深い
肩が触れる。
胸が近い。
呼吸が重なる。
指は絡んだまま。
秋川(心の声)
(……こんな距離……
初めて……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離で生きたい……)
初めて抱きしめた距離は、
恋人より深い。
✦ 第385話
「北見・初めて抱きしめた瞬間──心の動き」
✦ ① 腕を回した瞬間、胸がふっと熱くなる
北見はゆっくり、
ためらいなく秋川の肩に腕を回した。
その瞬間、
胸の奥がふっと熱くなる。
北見(心の声)
(……秋川さん……
抱きしめたい……)
触れた距離が、
胸の距離に変わる。
✦ ② “強く抱きしめない”ことが逆に深い
北見は強く抱きしめない。
弱くも抱きしめない。
ただ、
“初めて”の優しさで包む。
北見(心の声)
(……強くしたら……
壊れてしまいそうで……)
秋川を大事にしたい気持ちが、
腕の強さを決める。
✦ ③ 秋川が腕を回してくれた瞬間、胸が跳ねる
秋川は逃げない。
驚かない。
拒まない。
ただ、
受け止めるように腕を回す。
その瞬間、
北見の胸が跳ねる。
北見(心の声)
(……秋川さん……
受け止めてくれた……)
“抱きしめたい”が、
“抱きしめられた”に変わる。
✦ ④ 秋川の温度が、胸の奥まで広がる
肩越しに伝わる温度が、
胸の奥まで広がっていく。
北見(心の声)
(……あったかい……
秋川さんの温度……)
触れているのは肩なのに、
胸が触れているみたい。
✦ ⑤ 抱きしめた距離が、未来の距離に変わる
抱きしめた距離は、
恋人の距離より深い。
北見(心の声)
(……この距離で……
秋川さんと生きたい……)
未来を語ったときの決意が、
抱きしめた瞬間に形になる。
✦ ⑥ “離したくない”が胸の奥で静かに生まれる
抱きしめた瞬間、
北見は胸の奥でそっと気づく。
(……離したくない……)
声に出さない。
出せない。
でも確かに生まれた気持ち。
秋川を抱きしめた腕が、
未来を抱きしめた腕になる。
✦ ⑦ 北見は気づく
初めて抱きしめた瞬間、
北見は胸の奥でそっと気づく。
(……秋川さんを……
本当に幸せにしたい……)
それは恋人の気持ちじゃなくて、
未来の相手への気持ち。
✦ 第386話
「二人、抱きしめたまま──動けなくなる時間」
✦ ① 抱きしめた瞬間の温度が、二人を止める
北見の腕が秋川の肩に回って、
秋川の腕がそっと受け止めて、
胸の距離が決定的に近くなる。
その温度が、
二人を止める。
秋川(心の声)
(……あったかい……
北見さん……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離したくない……)
温度が、動きを奪う。
✦ ② 呼吸が重なった瞬間、動けなくなる
抱きしめた距離では、
呼吸が自然と重なる。
合わせようとしていない。
重なってしまう。
秋川(心の声)
(……息……
同じ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
俺と同じ呼吸してる……)
呼吸が重なると、
動けなくなる。
✦ ③ 秋川の肩の高さが揃って、胸がふっと揺れる
肩の高さが揃う。
胸の位置が近い。
腕の強さが優しい。
秋川(心の声)
(……こんな距離……
初めて……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離で生きたい……)
揃った肩が、
二人を止める。
✦ ④ 北見は強く抱きしめない──だから離れられない
北見は強く抱きしめない。
弱くも抱きしめない。
ただ、
“初めて”の優しさで包む。
その優しさが、
逆に離れられなくする。
秋川(心の声)
(……優しい……
この抱きしめ方……)
北見(心の声)
(……壊したくない……
秋川さんを……)
優しさが、停止をつくる。
✦ ⑤ 秋川も腕を回したまま、動けなくなる
秋川は逃げない。
驚かない。
拒まない。
ただ、
受け止めるように腕を回したまま、
動けなくなる。
秋川(心の声)
(……この距離……
壊したくない……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
ありがとう……)
腕が重なると、
動けなくなる。
✦ ⑥ 二人は“動けない”のではなく“動きたくない”
抱きしめたまま止まっている二人は、
動けないんじゃない。
動きたくない。
秋川(心の声)
(……このまま……
ずっと……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離で……
未来を歩きたい……)
動きたくない気持ちが、
時間を止める。
✦ ⑦ 二人は気づく
抱きしめたまま動けなくなった瞬間、
二人は胸の奥でそっと気づく。
(……抱きしめることが……
触れるより深い……)
その気づきは、
静かで、
甘くて、
決定的。
✦ 第387話
「二人、初めて離れる瞬間」
✦ ① 離れたくないのに、時間がそっと背中を押す
抱きしめたまま止まっていた二人に、
風が少しだけ強く吹く。
夕方の光が角度を変えて、
時間がそっと背中を押す。
秋川(心の声)
(……まだ……離れたくない……)
北見(心の声)
(……もう少し……このままで……)
離れたくない気持ちのまま、
時間だけが進む。
✦ ② 北見がほんの少しだけ息を吸う──離れる前の合図
北見は、
抱きしめた距離のまま、
そっと息を吸う。
その音が、
離れる前の合図になる。
秋川(心の声)
(……北見さん……
離れようとしてる……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離……忘れたくない……)
息の音だけで、
気持ちが伝わる。
✦ ③ 秋川も同じタイミングで息を吸う──応えるように
秋川も自然と息を吸う。
北見の息に重なるように。
秋川(心の声)
(……離れたくないけど……
離れるなら……一緒に……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
同じタイミングで……)
二人の息が重なると、
離れる瞬間が静かに決まる。
✦ ④ 腕がゆっくり、ゆっくりほどけていく
急がない。
焦らない。
ためらいながら、
ゆっくり、ゆっくりほどけていく。
触れていた温度が、
少しずつ空気に溶けていく。
秋川(心の声)
(……離れていく……
でも……まだ近い……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離れても……距離は変わらない……)
ほどける動きが、
抱きしめたときより甘い。
✦ ⑤ 離れた瞬間、二人の視線がそっと重なる
腕が完全に離れた瞬間、
二人は自然と視線を合わせる。
触れていないのに、
触れているより近い。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
まだ触れてるみたい……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この距離……ずっと続けばいい……)
視線が重なるだけで、
胸がふっと揺れる。
✦ ⑥ 離れたあとも、二人の距離は恋人より近い
腕は離れた。
でも肩は近い。
指はまだ絡んだまま。
呼吸はまだ揃っている。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
距離が近い……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離れても……離れない……)
離れた瞬間の距離は、
抱きしめていたときより近い。
✦ ⑦ 二人は気づく
初めて離れた瞬間、
二人は胸の奥でそっと気づく。
(……離れることが……
抱きしめるより深い……)
その気づきは、
静かで、
甘くて、
決定的。
✦ 第388話
「二人、指を強く握り直す瞬間」
✦ ① 離れたあと、二人の手だけがまだ繋がっている
腕は離れた。
肩も離れた。
でも──
指だけは、まだ絡んだまま。
秋川(心の声)
(……手だけ……
離れてない……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この手……まだ……)
離れたのに、
手だけが未来をつないでいる。
✦ ② その“残った距離”が胸をふっと揺らす
抱きしめた距離が終わって、
少しだけ空気が入る。
でもその空気が、
逆に胸を揺らす。
秋川(心の声)
(……離れたのに……
なんでこんなに近いの……)
北見(心の声)
(……この距離……
壊したくない……)
余白が、二人を近づける。
✦ ③ 秋川がそっと指を動かす──ほんの小さな揺れ
秋川は、
自分でも気づかないほど小さく、
指を動かす。
その揺れは、
“離れたくない”の合図。
北見(心の声)
(……秋川さん……
今……指……)
秋川(心の声)
(……まだ……繋いでいたい……)
小さな揺れが、
大きな気持ちを伝える。
✦ ④ 北見がその揺れにそっと応える──指が強くなる
北見は、
秋川の小さな揺れに気づいて、
そっと指を返す。
強く握るんじゃない。
“確かめるように”握る。
秋川(心の声)
(……あ……
北見さん……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
離したくない……)
指が、未来を選ぶ。
✦ ⑤ 二人は同じタイミングで“強く握り直す”
秋川も、
北見も、
同じタイミングで指を強く握り直す。
合わせたんじゃない。
重なった。
秋川(心の声)
(……この強さ……
恋人の強さじゃない……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この手で未来を歩きたい……)
強く握り直した瞬間、
距離が決定的に変わる。
✦ ⑥ 握り直した指は、抱きしめた距離より深い
抱きしめた距離より、
指の距離のほうが深い。
肩は触れていないのに、
胸は触れているみたい。
秋川(心の声)
(……この手……
離れない……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この手を……未来まで……)
指が、二人の未来を決める。
✦ ⑦ 二人は気づく
指を強く握り直した瞬間、
二人は胸の奥でそっと気づく。
(……手を繋ぐことが……
抱きしめるより深い……)
その気づきは、
静かで、
甘くて、
決定的。
✦ 第389話
「二人、未来へ歩き出す最初の一歩」
✦ ① 指を強く握り直したまま、二人はしばらく動けない
指は強く絡んだまま。
肩は触れていないのに近い。
視線は重なったまま。
秋川(心の声)
(……この手……
離れない……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この手で未来を歩きたい……)
動けない時間が、
未来の前兆になる。
✦ ② ふと、秋川が小さく息を吸う──その音が“歩き出す合図”
秋川は、
自分でも気づかないほど小さく息を吸う。
その音が、
“歩き出す合図”になる。
北見(心の声)
(……秋川さん……
行こうとしてる……)
秋川(心の声)
(……この手のまま……
歩きたい……)
息の音だけで、
未来が動き始める。
✦ ③ 北見がそっと一歩前へ──未来の方向を示す
北見は、
指を離さないまま、
そっと一歩前へ。
強くない。
弱くない。
“未来へ向けた一歩”。
秋川(心の声)
(……北見さん……
未来の方向へ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
一緒に……)
その一歩が、
未来の方向を決める。
✦ ④ 秋川も同じタイミングで一歩前へ──重なる歩幅
秋川も自然と、
北見と同じタイミングで一歩前へ。
合わせたんじゃない。
重なった。
秋川(心の声)
(……歩幅……
同じ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
未来を一緒に歩く気持ち……)
歩幅が重なると、
未来が始まる。
✦ ⑤ 二人の影が夕方の道で重なりながら伸びていく
夕方の光が、
二人の影を長く伸ばす。
その影は、
重なったり、
少し離れたりしながら、
未来へ向かって伸びていく。
秋川(心の声)
(……影……
二人で伸びてる……)
北見(心の声)
(……未来の影だ……)
影が未来を描く。
✦ ⑥ 指は強く握られたまま──未来の距離を保つ
歩き出しても、
指は強く握られたまま。
離れない。
離したくない。
離れる理由がどこにもない。
秋川(心の声)
(……この手で……
未来へ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
この手を……未来まで……)
指が、未来の距離を保つ。
✦ ⑦ 二人は気づく
未来へ歩き出した最初の一歩で、
二人は胸の奥でそっと気づく。
(……もう“帰り道”じゃなくて……
“未来へ向かう道”なんだ……)
その気づきは、
静かで、
甘くて、
決定的。
✦ 第390話
「二人、未来の話──もう一度」
✦ ① 歩きながら、二人の影が未来へ伸びていく
指は強く握られたまま。
歩幅は重なったまま。
夕方の光が二人の影を長く伸ばす。
秋川(心の声)
(……影……
二人で伸びてる……)
北見(心の声)
(……未来の影だ……)
影が未来を描く。
✦ ② 秋川がふと、北見の横顔を見る
歩きながら、
秋川はふと北見の横顔を見る。
その横顔は、
未来を語ったときより柔らかくて、
抱きしめたときより優しくて、
離れたときより近い。
秋川(心の声)
(……この人と……
未来をもう一度話したい……)
胸がふっと揺れる。
✦ ③ 北見も気づく──秋川が“何か言いたい”
秋川の視線に気づいて、
北見は少しだけ歩く速度を落とす。
北見(心の声))
(……秋川さん……
何か言いたいんだ……)
指を握る強さが、
ほんの少しだけ変わる。
✦ ④ 秋川がそっと言う──未来の話の“二度目の入口”
秋川
「……北見さん……」
北見
「……うん……」
名前を呼ぶ声が、
未来の話の二度目の入口になる。
秋川
「……さっきの……未来の話……
もう一度……してもいい……?」
その声は小さいのに、
未来を動かす声。
✦ ⑤ 北見の胸がふっと熱くなる──“二度目”の意味を知る
北見は胸の奥がふっと熱くなる。
北見
「……もちろん……
何度でも……話したい……」
秋川の“もう一度”は、
未来を受け入れた証。
北見(心の声)
(……秋川さん……
本当に……未来を考えてくれてる……)
✦ ⑥ 二人は歩きながら、未来を“具体的に”語り始める
一度目の未来の話は、
形のない未来だった。
でも二度目は違う。
歩きながら、
少しずつ“具体”が混じる。
北見
「……一緒に住むこと……
急がなくていいけど……
ちゃんと考えたい……」
秋川
「……うん……
私も……」
未来が現実に近づく。
✦ ⑦ 二人は気づく
未来の話をもう一度した瞬間、
二人は胸の奥でそっと気づく。
(……未来は“話すもの”じゃなくて……
二人で“作るもの”なんだ……)
その気づきは、
静かで、
甘くて、
決定的。
2026/07/25 18:11
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投稿を表示額を着けた所で寸止め‼️💥
姉さん‥なかなかやりおるわい💦
本日のマイフェイバリットフレーズ
離れない。
離したくない。
離れる理由がどこにもない。
未来のこと‥2人はどんな話しをするのか?
心情描写と合わせて楽しみです😺👍️