TORQUEと街歩き~その時~ 10
車窓を過ぎゆく田園風景がだんだんと見慣れた街並みに変わり、夕暮れの茜色が空いっぱいに広がる頃、車は静かに自宅の駐車場へと滑り込んだ。
エンジンを切り、ドアを開けると、どこか旅の終わりを告げるような少し切なく、それでいて満ち足りた静けさが辺りを包み込む。バックパックを肩にかけ、ポケットのなかのタフな相棒にそっと触れる。ガラス面には、今日一日で見上げてきた大空や、水族館の巨大な水槽越しに揺らめく光の粒が、まだ焼き付いているような気がした。
リビングの扉を開けると、いつもの落ち着いた空気が迎え入れてくれる。
テーブルの上には、先日作りかけたプラモデルのパーツが、静かに次の出番を待っていた。窓辺には、秋の夜風に揺れるカーテン。
まずはキッチンへ向かい、グラスにたっぷりの氷を放り込む。ボトルを傾けると、乾いた氷の隙間を縫って琥珀色の液体が滑り落ち、パチパチと心地よい音を立てて弾けた。新鮮なライムをキュッと絞り、冷えた炭酸水を注ぎ入れる。立ち上る爽やかな香りとスモーキーなニュアンスが、今日の長い旅の締めくくりにふさわしい。
ソファに深く腰掛け、冷えたハイボールのグラスを傾ける。
ふと手元に目を落とし、TORQUEの電源を入れる。ホーム画面には、渓流で出会ったヤマメの輝きや、水族館の暗がりに浮かぶピラルクーのシルエット、そして何気ない街歩きで見つけた野草の緑――この秋の記憶の断片が、鮮やかなスクラップブックのように並んでいた。

傷だらけのフレーム、無骨なラバー、使い込まれたボタン。
そのすべてが、自分の歩んできた足跡であり、確かな時間の証だった。
「さて、次の週末はどこへ行こうか」
グラスの中で氷が小さく音を立てる。
山へ川へ、見慣れた路地からまだ見ぬ風景へ。
物語はここで幕を閉じるわけではない。季節が巡り、新しい風が吹くたび、ポケットの中の相棒と共に、ページはまた新しく開かれていくのだから。
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投稿を表示もう、最高です👍😁
ポケットの中の相棒🍻
次も、楽しみです😊
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投稿を表示釣り、散歩、水族館。
気兼ねなく何処へでも持ち歩いてパシャパシャ📸
帰って一杯やりながら、画面見てニマニマ😺👍️
Torque is my life ☺️
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投稿を表示おつかれさまです。
挿絵の相棒(スマホ)の画面で、アロワナ(さん)のシルエットと猫じゃらしやススキは分かりました😃♫ そして、一番上のお魚さんの種類はイワナ(さん)でしょうか。(違っていたらスミマセン)
前半の情景描写から、帰宅後のくつろいでいる場面まで、楽しく読ませていただきました。