「嘘が付けないサラリーマン」 第331話~第340話
✦ 第331話
「北見、踏み出す──二人、翌日さらに深い段階へ」
✦ ① 昨日の“もっと知りたい”の余韻が、北見の背中を押す
放課後。
校門を出た瞬間、
二人は自然と並ぶ。
昨日より近い。
歩幅は完全に揃っている。
秋川(心の声)
(……今日の北見さん……
なんか……決意みたいなものがある……)
北見(心の声)
(……もう……じらしたくない……
ちゃんと……言う……)
✦ ② 昨日立ち止まった道の少し手前で、北見が歩く速度を落とす
秋川
「……北見さん?」
北見
「……ちょっと……
話したいことがある」
声は小さいのに、
いつもよりまっすぐ。
秋川の胸がふっと熱くなる。
✦ ③ 二人は自然と立ち止まる──昨日より近い距離で
夕方の光が二人の影を重ねる。
昨日より近い距離。
触れないけれど、
手を伸ばせば届く距離。
北見は深く息を吸う。
秋川(心の声)
(……来る……
何か……来る……)
✦ ④ 北見、踏み出す
北見
「……秋川さん」
秋川
「……うん」
北見
「……昨日……
“もっと知りたい”って言ったけど……」
秋川は静かに息を止める。
北見
「……それだけじゃなくて……
本当は……
もっと……近づきたいと思ってる」
秋川の胸が一気に熱くなる。
✦ ⑤ 秋川の反応を待たず、北見は続ける
北見
「……秋川さんと話す時間……
歩く時間……
全部……大事で……」
少しだけ視線を落とす。
でも声は震えていない。
北見
「……これからも……
ずっと……一緒にいたいって……
思ってる」
“好き”とは言っていない。
でも、
それに限りなく近い言葉。
✦ ⑥ 秋川、受け止める
秋川
「……北見さん……」
声が少し震える。
でも逃げない。
秋川
「……私も……
北見さんといる時間……
すごく……大事だよ」
北見は息を飲む。
秋川
「……もっと……近づきたいって……
思ってる」
昨日より深い。
今日いちばん大事な返事。
✦ ⑦ 二人の距離が、今日いちばん近くなる
沈黙。
でも気まずくない。
むしろ、
言葉にしない気持ちが満ちている沈黙。
秋川(心の声)
(……北見さん……
こんなふうに言うんだ……)
北見(心の声)
(……伝わった……
ちゃんと……伝わった……)
触れない。
でも、
恋人になる直前の距離。
✦ 第332話
「二人、踏み出した直後──静かな余韻」
✦ ① 言葉を交わしたあと、二人はすぐに歩き出せない
北見の
「もっと近づきたい」
秋川の
「私も」
その二つの言葉が重なった瞬間、
二人は自然と黙り込む。
でも気まずくない。
むしろ──
胸の奥が静かに満ちていく沈黙。
秋川(心の声)
(……言っちゃった……
でも……後悔なんてない……)
北見(心の声)
(……ちゃんと伝わった……
秋川さん……受け止めてくれた……)
✦ ② 夕方の光が二人の影を重ねる
風がふっと吹いて、
秋川の髪が少し揺れる。
北見は自然とそちらを見る。
昨日より長く。
今日より深く。
秋川は気づいて、
少し照れながら目を伏せる。
秋川(心の声)
(……見られてる……
でも……嫌じゃない……)
北見(心の声)
(……こんなふうに見ても……
いいんだ……)
✦ ③ 距離は触れないのに、触れそうなほど近い
二人はまだ立ち止まったまま。
距離は昨日より近い。
触れない。
でも、
手を伸ばせば届く距離。
秋川
「……北見さん……」
北見
「……うん」
秋川
「……さっきの……
すごく……嬉しかった」
北見は息を飲む。
北見
「……僕も……
秋川さんの言葉……
すごく……嬉しかった」
声は小さいのに、
胸の奥では大きく響いている。
✦ ④ 歩き出すとき、二人の距離は自然と半歩近い
ようやく歩き出す。
でも──
距離は昨日より近い。
歩幅は完全に揃っている。
秋川(心の声)
(……この距離……
もう戻れない……)
北見(心の声)
(……戻りたくない……)
✦ ⑤ 言葉が少なくなるほど、余韻が深くなる
二人はしばらく黙って歩く。
でもその沈黙は、
昨日より甘くて、
昨日より深い。
秋川
「……ねえ……」
北見
「……うん」
秋川
「……今日……
帰りたくないって……
少し思った」
北見は胸が一気に熱くなる。
北見
「……僕も……
思った……」
その“思った”は、
今日いちばん深い。
✦ ⑥ 別れ際、二人は名前を呼ぶような声で
家の角の少し手前。
昨日より近い距離で立ち止まる。
秋川
「……北見さん」
北見
「……秋川さん」
名前を呼ぶ声が、
昨日より柔らかい。
昨日より近い。
それだけで、
二人はもう“踏み出した後の二人”になっている。
✦ 第333話
「二人、さらに一歩──踏み込む瞬間」
✦ ① 言葉を交わしたあと、二人は歩き出せずに立ち止まる
北見の
「もっと近づきたい」
秋川の
「私も」
その二つの言葉が重なったあと、
二人はすぐには歩き出せない。
夕方の光が二人の影を重ねる。
風がふっと吹いて、
秋川の髪が揺れる。
北見は自然とそちらを見る。
昨日より長く。
今日より深く。
秋川(心の声)
(……見られてる……
でも……嫌じゃない……)
✦ ② 北見が、もう一歩だけ踏み込む
沈黙の中で、
北見が小さく息を吸う。
北見
「……秋川さん」
秋川
「……うん」
北見
「……さっき……
“もっと近づきたい”って言ったけど……」
秋川は静かに息を止める。
北見
「……本当に……
そう思ってる」
その声は、
昨日までのどの言葉よりもまっすぐ。
✦ ③ 秋川も、もう一歩だけ踏み込む
秋川
「……北見さん……」
少し震えている。
でも逃げない。
秋川
「……私も……
北見さんのこと……
もっと知りたいし……
もっと近くにいたい」
昨日より深い。
今日いちばん大事な返事。
北見は息を飲む。
✦ ④ 二人の距離が、触れないのに“触れそう”になる
言葉を交わした瞬間、
二人の距離は自然と半歩近づく。
触れない。
でも、
触れそうな距離。
秋川(心の声)
(……この距離……
もう戻れない……)
北見(心の声)
(……戻りたくない……)
✦ ⑤ 北見が、今日いちばん踏み込んだ言葉を落とす
北見
「……秋川さん」
秋川
「……うん」
北見
「……これからも……
ずっと……一緒にいたい」
“好き”とは言っていない。
でも、
それに限りなく近い言葉。
秋川は胸が一気に熱くなる。
秋川
「……私も……
そう思ってる……」
声は小さいのに、
まっすぐで、
嘘がひとつもない。
✦ ⑥ 二人はまだ触れない──でも、もう“踏み込んだ後の二人”
沈黙。
でも気まずくない。
むしろ、
言葉にしない気持ちが満ちている沈黙。
夕方の光が二人の影を重ねる。
距離は昨日より近い。
今日いちばん近い。
秋川(心の声)
(……北見さん……
こんなふうに言うんだ……)
北見(心の声)
(……伝わった……
ちゃんと……伝わった……)
二人はまだ触れない。
でも、
恋人になる直前の温度に確実に入った。
✦ 第334話
「二人、踏み込んだ後──歩き出す余韻」
✦ ① すぐに歩き出せない
踏み込んだ言葉を交わしたあと、
二人はしばらく立ち止まったまま。
夕方の光が二人の影を重ねる。
風がふっと吹いて、
秋川の髪が揺れる。
北見は自然とそちらを見る。
昨日より長く。
今日より深く。
秋川(心の声)
(……見られてる……
でも……嫌じゃない……)
北見(心の声)
(……こんなふうに見ても……
いいんだ……)
✦ ② 歩き出す瞬間、距離が自然と半歩近い
ようやく二人は歩き出す。
でも──
距離は昨日より近い。
歩幅は完全に揃っている。
触れない。
でも、
手を伸ばせば届く距離。
秋川(心の声)
(……この距離……
もう戻れない……)
北見(心の声)
(……戻りたくない……)
✦ ③ 言葉が少ないほど、余韻が深くなる
二人はしばらく黙って歩く。
でもその沈黙は、
昨日より甘くて、
昨日より深い。
秋川
「……ねえ……」
北見
「……うん」
秋川
「……さっきの……
すごく……嬉しかった」
北見は胸がふっと熱くなる。
北見
「……僕も……
秋川さんの言葉……
すごく……嬉しかった」
声は小さいのに、
胸の奥では大きく響いている。
✦ ④ 二人の影が重なったまま歩く
夕方の光が低くなり、
二人の影はひとつに重なる。
秋川はその影を見て、
胸が静かに震える。
秋川(心の声)
(……影……重なってる……
なんか……特別……)
北見も気づいて、
少し照れながら笑う。
北見(心の声)
(……この時間……
ずっと続けばいい……)
✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる
昨日より近い距離。
今日いちばん近い距離。
秋川
「……北見さん」
北見
「……秋川さん」
名前を呼ぶ声が、
昨日より柔らかい。
昨日より近い。
それだけで、
二人はもう“踏み込んだ後の二人”になっている。
✦ 第335話
「二人、余韻の続き──さらに甘い一言」
✦ ① 歩きながら、二人の影はずっと重なったまま
夕方の光が低くなって、
二人の影はひとつに重なったまま伸びていく。
秋川はその影を見て、
胸が静かに震える。
秋川(心の声)
(……影、ずっと重なってる……
なんか……特別……)
北見も気づいて、
少し照れながら笑う。
北見(心の声)
(……この時間……
終わらないでほしい……)
✦ ② 秋川がふと横を見て、小さく笑う
秋川
「……ねえ……北見さん」
北見
「……うん」
秋川
「……今日……
ずっと……嬉しかった」
昨日より深い。
今日いちばん柔らかい声。
北見は息を飲む。
✦ ③ 北見も、自然と甘い一言を返す
北見
「……僕も……
秋川さんと歩く時間……
すごく……好きだよ」
秋川は一瞬だけ足を止める。
胸がふっと熱くなる。
秋川
「……好き……?」
北見
「……うん……
ほんとに」
声は小さいのに、
まっすぐで、
嘘がひとつもない。
✦ ④ 二人の距離が、今日いちばん近くなる
言葉を交わした瞬間、
二人の距離は自然と半歩近づく。
触れない。
でも、
触れそうな距離。
秋川(心の声)
(……この距離……
もう戻れない……)
北見(心の声)
(……戻りたくない……)
✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる
昨日より近い距離。
今日いちばん近い距離。
秋川
「……北見さん」
北見
「……秋川さん」
名前を呼ぶ声が、
昨日より柔らかい。
昨日より近い。
✦ ⑥ そして──今日いちばん甘い一言
秋川
「……明日も……
今日みたいに……
一緒にいたい……」
北見は胸が一気に熱くなる。
北見
「……僕も……
明日……
秋川さんといたい」
その“いたい”は、
恋人になる直前の温度。
二人はまだ触れない。
でも、
心はもう触れている。
✦ 第336話
「秋川、甘い一言を言った瞬間──胸の揺れ」
✦ ① 言葉が口から出た瞬間、自分でも驚く
秋川
「……明日も……今日みたいに……一緒にいたい……」
その言葉を言った瞬間、
秋川は自分の胸がふっと跳ねるのを感じる。
秋川(心の声)
(……言っちゃった……
こんな……はっきり……)
でも後悔はない。
むしろ、
胸の奥がじんわり熱くなる。
✦ ② 北見の表情を見た瞬間、胸がさらに揺れる
北見は驚いたように目を瞬き、
すぐに柔らかく笑う。
北見
「……僕も……
秋川さんといたい」
その返事を聞いた瞬間、
秋川の胸は一気に熱くなる。
秋川(心の声)
(……そんなふうに……
言ってくれるんだ……)
声が震えそうになるほど嬉しい。
✦ ③ “好き”と言っていないのに、心はそれに近い
秋川は自分の胸の揺れを抑えられない。
秋川(心の声)
(……これ……
ほとんど……好きって言ってるのと同じじゃない……?)
でも言葉にはしない。
まだその一歩手前。
その“手前の甘さ”が、
胸の奥を静かに満たしていく。
✦ ④ 北見の横顔を見るだけで、胸がまた揺れる
歩き出したあと、
秋川はふと横を見る。
北見の横顔が夕方の光に照らされて、
昨日より近くて、
昨日より柔らかい。
秋川(心の声)
(……こんな顔……
私に向けてくれるんだ……)
胸がまたふわっと揺れる。
✦ ⑤ “もっと近づきたい”という気持ちが静かに芽を出す
秋川は歩きながら、
自分の胸の奥で芽生えた気持ちに気づく。
秋川(心の声)
(……もっと……
北見さんのこと……知りたい……)
昨日より深い。
今日いちばん大事な揺れ。
✦ ⑥ 別れ際、名前を呼ぶ声が少しだけ甘くなる
家の角の少し手前で立ち止まる。
秋川
「……北見さん」
自分でも気づく。
声が昨日より柔らかい。
昨日より近い。
胸の揺れはまだ続いている。
✦ 第337話
「北見、甘い一言を受けた瞬間──心の動き」
✦ ① 秋川の言葉が落ちた瞬間、胸が一気に熱くなる
秋川
「……明日も……今日みたいに……一緒にいたい……」
その言葉が落ちた瞬間、
北見の胸は一気に熱くなる。
北見(心の声)
(……え……
そんな……
そんなふうに……思ってくれてたの……?)
驚きと嬉しさが同時に押し寄せる。
✦ ② “好き”と言われたわけじゃないのに、心はそれに近い
北見は自分の胸の揺れを抑えられない。
北見(心の声)
(……これ……
ほとんど……好きって言ってるのと同じじゃないか……)
でも秋川は言葉にしない。
その“手前の甘さ”が、
北見の胸を静かに満たしていく。
✦ ③ 秋川の表情を見た瞬間、さらに揺れる
秋川は少し照れながら、
でも逃げずに北見を見ている。
その表情を見た瞬間、
北見の胸はまた揺れる。
北見(心の声)
(……こんな顔……
俺に向けてくれるんだ……)
昨日より近い。
昨日より柔らかい。
✦ ④ “もっと近づきたい”という気持ちが静かに強くなる
歩き出したあと、
北見は自分の胸の奥で芽生えた気持ちに気づく。
北見(心の声)
(……もっと……
秋川さんのこと……知りたい……)
昨日より深い。
今日いちばん大事な揺れ。
✦ ⑤ 秋川の名前を呼ぶ声が、自然と甘くなる
家の角の少し手前で立ち止まる。
秋川
「……北見さん」
北見
「……秋川さん」
自分でも気づく。
声が昨日より柔らかい。
昨日より近い。
胸の揺れはまだ続いている。
✦ 第338話
「二人、帰り際──静かな一言」
✦ ① 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる
歩きながら重なっていた影が、
夕方の光の中でゆっくり止まる。
秋川の家はすぐそこ。
でも──
二人は自然と立ち止まる。
距離は昨日より近い。
今日いちばん近い。
秋川(心の声)
(……終わらせたくない……)
北見(心の声)
(……もう少しだけ……一緒にいたい……)
✦ ② 秋川が名前を呼ぶ声が、昨日より甘い
秋川
「……北見さん」
その声は、
昨日より柔らかくて、
昨日より近い。
北見は胸がふっと熱くなる。
北見
「……秋川さん」
名前を呼ぶだけで、
二人の距離がまた半歩近づく。
✦ ③ 沈黙の中で、二人の心だけがそっと触れる
風がふっと吹いて、
秋川の髪が揺れる。
北見は自然とそちらを見る。
昨日より長く。
今日より深く。
秋川は気づいて、
少し照れながら目を伏せる。
秋川(心の声)
(……見られてる……
でも……嫌じゃない……)
北見(心の声)
(……こんなふうに見ても……
いいんだ……)
✦ ④ そして──帰り際の“静かな一言”
秋川が、
ほんの少しだけ勇気を出して口を開く。
秋川
「……今日……
帰り道……
すごく……幸せだった」
声は小さい。
でも、
胸の奥では大きな意味を持つ。
北見は息を飲む。
胸が一気に熱くなる。
北見
「……僕も……
秋川さんと歩く時間……
幸せだった」
その“幸せだった”は、
恋人になる直前の温度。
✦ ⑤ 別れ際、二人は同じ言葉を重ねる
秋川
「……また明日」
北見
「……明日」
声が重なる。
昨日より柔らかく、
昨日より近い。
二人はまだ触れない。
でも、
心はもう触れている。
✦ 第339話
「二人、翌日──決定的な一歩」
✦ ① 朝、二人はほぼ同時に家を出る
秋川は昨日の余韻が胸に残っていて、
自然と少し早く家を出る。
北見も同じ。
昨日の“幸せだった”が胸に残っていて、
自然と早く家を出る。
角を曲がった瞬間──
二人はほぼ同時に気づく。
秋川
「……おはよう」
北見
「……おはよう」
声が重なる。
昨日より柔らかい。
昨日より近い。
✦ ② 視線が“逸らせない”ほど長く重なる
秋川は北見の顔を見た瞬間、
胸がふっと熱くなる。
秋川(心の声)
(……今日の北見さん……
なんか……昨日より近い……)
北見も、
秋川の表情を見て息を飲む。
北見(心の声)
(……今日の秋川さん……
すごく……綺麗だ……)
視線が昨日より長く重なる。
誰も逸らさない。
✦ ③ 歩き出す距離が“自然と手が届く距離”になる
二人は並んで歩き出す。
昨日より近い。
触れないけれど、
手を伸ばせば届く距離。
秋川
「……今日も……帰ろうね……一緒に」
北見
「……帰ろう……
もちろん」
その“もちろん”は、
昨日より深い。
✦ ④ 放課後──二人は自然と同じ方向へ歩き出す
放課後。
校門を出た瞬間、
二人は何も言わずに並ぶ。
距離は昨日より近い。
歩幅は完全に揃っている。
秋川(心の声)
(……今日……ずっと楽しみにしてた……)
北見(心の声)
(……この時間……
ずっと待ってた……)
✦ ⑤ 昨日より深い沈黙が、二人をさらに近づける
二人はしばらく黙って歩く。
でもその沈黙は、
昨日より甘くて、
昨日より深い。
秋川はふと横を見る。
北見も気づいて、
少し照れながら笑う。
秋川(心の声)
(……この沈黙……好き……)
北見(心の声)
(……この距離……
ずっと続けばいい……)
✦ ⑥ そして──決定的な一歩
家の角の少し手前。
昨日より近い距離で立ち止まる。
秋川が小さく息を吸う。
秋川
「……北見さん」
北見
「……うん」
秋川
「……手……
つないでも……いい?」
北見は息を飲む。
胸が一気に熱くなる。
北見
「……いいよ……
もちろん」
その“もちろん”は、
恋人になる直前じゃない。
もう恋人の温度。
秋川はそっと手を伸ばす。
北見もそっと手を伸ばす。
触れた瞬間──
二人の距離は、
決定的に変わった。
✦ 第340話
「二人、手をつないだ直後──静かな余韻」
✦ ① 触れた瞬間、二人はすぐに歩き出せない
秋川がそっと手を伸ばし、
北見もそっと手を伸ばし、
指先が触れた瞬間──
二人は、
ほんの数秒、
そのまま動けなくなる。
秋川(心の声)
(……あったかい……
北見さんの手……)
北見(心の声)
(……秋川さんの手……
こんなに……柔らかいんだ……)
触れただけなのに、
胸の奥が静かに震える。
✦ ② 歩き出すとき、距離は昨日より確実に近い
ようやく歩き出す。
でも──
距離は昨日より近い。
歩幅は完全に揃っている。
手は離れない。
むしろ、
自然と指が少し絡む。
秋川(心の声)
(……つないでる……
ちゃんと……つないでる……)
北見(心の声)
(……離したくない……)
✦ ③ 言葉が少ないほど、余韻が深くなる
二人はしばらく黙って歩く。
でもその沈黙は、
昨日までのどの沈黙より甘い。
秋川はふと横を見る。
北見も気づいて、
少し照れながら笑う。
秋川(心の声)
(……この沈黙……
好き……)
北見(心の声)
(……この距離……
ずっと続けばいい……)
✦ ④ 手の温度が、胸の奥まで届く
秋川はそっと指を動かす。
北見も自然と応えるように、
指を軽く絡める。
秋川(心の声)
(……こんなふうに……
触れていいんだ……)
北見(心の声)
(……秋川さん……
ちゃんと握り返してくれてる……)
言葉より、
手の温度のほうがずっと深い。
✦ ⑤ 家の角の少し手前で、二人は自然と立ち止まる
昨日より近い距離。
今日いちばん近い距離。
手はつないだまま。
誰も離そうとしない。
秋川
「……北見さん」
北見
「……秋川さん」
名前を呼ぶ声が、
昨日より柔らかく、
昨日より近い。
✦ ⑥ そして──手をつないだ直後の“静かな一言”
秋川
「……手……
つないでよかった……」
北見は胸が一気に熱くなる。
北見
「……僕も……
すごく……よかった」
その“よかった”は、
恋人の温度。
二人はまだ触れている。
そして、
もう離れられない。
2026/07/11 18:40
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投稿を表示街路樹をざわめかせて
何か来る春の夜
あなたがあなたでなく
わたしがわたしでなく‥
(松任谷由実)
ついに今夜⁉️と思いきや
姉さん、焦らしテクニックですかあぁ〜🙀💦
今日のマイフェイバリットフレーズ
秋川
「……今日……
帰りたくないって……
少し思った」
ワイも昨日は、下界に帰りたくないって⋯⋯凄く思った💥🙀💦
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投稿を表示こんばんは😃
────────────
まだ好きと言ってない。
まだ告白していない。
まだ恋人ではない。
正式に交際していない。
そんな関係の二人が、それぞれお互いの家に招き親へ会わせてる。
親へどのように紹介をしたの? そこが気になりパニクってます。
────────────
これまでの本文を読み忘れたか、私の思い違いか、分かりません💦 ごめんなさい