TORQUEトーク

2026/09/06 19:59

TORQUEと街歩き~その時~ 6


雨が上がり、すっきりと晴れ渡った休日の朝。昨夜までの湿り気が嘘のように、空はどこまでも高く青く澄みわたっている。これだけ気持ちのいい秋晴れなら、じっとしていいるのはもったいない。


「よし、行こうか」

愛車のエンジンをかけ、向かったのは緑深い山あいの渓流だった。

冷えた朝の空気が肺の奥まで心地よく染み入る。

車を停めてウェーディングシューズに履き替え、お気に入りの左巻きのベイトリールをセットしたロッドを手に取る。

ポケットにはもちろん、お馴染みのタフな相棒をしっかりと収めてある。

木立の間を抜け、川原へと踏み出す。水面は朝陽を浴びてキラキラと輝き、秋の冷たい水流が心地よい音を立てて足元を洗っていた。周囲の木々はほんのりと色づき始め、季節の移ろいを肌で感じさせる。

息を整え、最初のポイントへルアーを静かに撃ち込む。

ピンスポットを狙ったルアーが水面を描くように着水し、リールを巻き始めると同時に心地よいギアの感触が手元に伝わってくる。瀬の脇のヨレ、岩陰のわずかな深み――。渓魚たちの気配を探りながらロッドティップを細やかに操るこの瞬間、日々の雑音はきれいに洗い流されていく。

「……おっ」

水面を割るような軽快なアタリと共に、ロッドが小気味よくしなった。一瞬の緊張感のあと、水面から躍り出たのは、美しいパーマークをまとった鮮やかなヤマメだった。黄金色の光を浴びて暴れる魚体を慎重にいなし、ランディングネットへと導く。

手のひらに収まったヤマメは、冷たくて、そして驚くほど力強かった。

「見事だな」

思わず口元が緩む。すぐにスマホを取り出し、傷だらけのTORQUEのレンズでその一瞬を切り取る。

タフな相棒のフレーム越しに収まった渓魚の姿は、この秋の朝の美しさをそのまま封じ込めたようだった。

少し上流へと足を伸ばしながら、静かな渓谷に自分の足音だけを響かせる。

大自然の懐に抱かれ、五感が研ぎ澄まされていくような充実感に満たされながら、秋の川面へと再びロッドを振るのだった。

3件のコメント (新着順)
KKB
2026/09/07 08:45

傷だらけのTORQUE!!
いいですね~😁
ランクル、TORQUE
最強👍

まっちゃ
2026/09/06 23:14

70ランクルの丸目ロングが後ろにいますね。風景に馴染んでますね。

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退会したユーザー
2026/09/06 20:21

心地よいギアの感触‥
ロッドティップを細やかに操る‥
m姉、ワイの書き込みを観察するだけでなく、独自に調べて違和感ない描写を書き上げるのが凄い🙀
もうね、心地よいギアの感触なんて、釣りやる人しか分からない感覚なのですよ💦
例えば、ワイは硬めのギアグリスでメンテするから、精密なギアが噛み合う中に、ヌルヌルした感触が伝わる‥これを心地よいと分かり、表現するイマジネーションがヤバい💥😺👍️💦