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退会したユーザー
2026/09/03 12:16


『渓魚が誘う季節 〜渓流の女王と源流の王者〜』エピローグ

  文︰mw_me 絵:mw_me
  加筆︰イワナ

山が雪で閉ざされる冬。街に戻った釣り人は、静かな部屋で一人道具の手入れを始める。

傷ついた竿を磨き、使い古したリールに油を注ぎ、ルアーの針を作り直す。針に糸を巻きつけて新しいスイミングフックを仕立てる。

針を巻く指先が記憶しているのは、夏の渓流の冷たさ、魚の引く感触。

道具を整える時間は、次の駆け引きへと心を馳せるイメージトレーニングでもある。道具を磨き、次の出会いを想う冬の夜すらも、すでに物語の一部なのだ。

年が明け、暦がめくり渡り、やがて春の兆しが訪れる。山肌の雪が解け出し、雪割草が小さな顔を出す頃、水中の魚たちは生の感覚を呼び覚まし、釣り人は高鳴る胸を押さえて、時が満ちるのを待つ。

やがて春の気配が山を包み始め、解禁の知らせとともに早春の冷たい川が目を醒ます。

越冬を終え、一回り大きくなった体に刻まれたパーマーク。冬の間に腕を磨いた釣り人が最初の一投を投じる。 解禁初日までの長い静寂を破り、春の陽射しの中で銀色の魚体が躍り出た。

川は明日も、100年後も、変わらず流れ続ける。自然への憧憬が胸に宿る限り、自分と渓流魚たちとの静かな邂逅は、どこまでも続いていく。


1件のコメント (新着順)
貸枕考古 バッジ画像
2026/09/03 17:49

>ルアーの針を作り直す。針に糸を巻きつけて新しいスイミングフックを仕立てる。

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ルアーって、1個1個手作りなんですね。すごいです


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退会したユーザー
2026/09/03 18:03

自分のルアーは購入品です。ただ、付ける針を紐でループ作って巻き、魚が暴れても追従しやすくするんです。
そうする事で、カエシの付いてない針(バーブレスフック)でもバラシ難くなります。

以前上げた、スイミングフック作りの記事です。
https://torque.kyocera.co.jp/announcements/wwwarrf2cdxirtua