TORQUEと街歩き~その時~ 8
冷えたハイボールのグラスをテーブルに置き、ソファの背もたれに深く身を預ける。静まり返った部屋には、時計の針の音と、氷がゆっくりと溶ける微かな水音だけが響いていた。
スマホの画面をふと覗き込むと、TORQUE Styleのコミュニティに新しいスレッドが立ち上がっているのが目に入った。
画面の向こうでは、全国の仲間たちがそれぞれの秋の相棒を持ち寄り、フィールドでの釣果やガジェットのカスタムについて熱く語り合っている。
「今日の釣果は?」「その傷、いい味出してるね」――そんな気軽なレスポンスの数々に、思わず笑みがこぼれる。
画面をスクロールしていると、ふと、ある投稿に目が留まった。
那珂川の流域、あの巨大なピラルクーが悠々と泳ぐ水族館の話題だ。
「次の週末、あそこへ行こうと思うんだが……」という書き込みに、胸の奥で何かが小さく疼く。

そうだ、次の休みはあの巨大水槽の前に立ってみよう。
淡水魚たちが織りなす独特の世界観と、水面を打つ静かな水音を、もう一度この目で確かめたくなる。
もちろん、あの水族館の帰り道には、地元ならではの美味しい酒と、気取らない美味いものでも探すのも悪くない。
「……よし、決まりだな」
グラスに残った最後の一口をゆっくりと飲み干し、心地よいアルコールの温かさと共に立ち上がる。
テーブルの上では、タフな相棒が次の出番を静かに待っているように、秋の柔らかな室内の光を鈍く反射していた。
山へ、川へ、そして街へ。
物語のページは、まだいくらでもめくっていくことができる。明日からはまた新しい風が吹くだろう。
ポケットの中の相棒の確かな重みを確かめながら、明日への期待を胸に、ゆっくりと眠りへと向かうのだった。
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投稿を表示最高〜👍🍺
次も、楽しみです😊