TORQUEトーク

2026/09/04 11:37

TORQUEと街歩き~その時~ 1


秋の気配が混じり始めた午後のアスファルトに、ふと長い影が伸びる。

ポケットから取り出したゴツい相棒――TORQUEのガラス面に、通り過ぎる雲の形が映り込んだ。

防水・防塵、そして耐衝撃。山や川のフィールドだけでなく、こんな見慣れたコンクリートの街歩きでも、この武骨な重みは妙な安心感をくれる。

目的などなかった。ただ、いつもより一本一本路地を曲がってみようと思っただけだ。

古い商店街の裏手、錆びかけたトタン屋根の隙間から、名もなき野草が力強く芽吹いている。足を止めてTORQUEを構え、マクロレンズ越しにシャッターを切る。

画面の向こう、コンクリートの割れ目に宿る小さな生命が、驚くほど生々しく切り取られていた。頑丈なボディのシャッター音が、静かな路地に乾いた音を立てて響く。

「……変わらないようでいて、少しずつ変わっていくんだな」

呟きながら歩を進めると、記憶の片隅に引っかかっていた小さな看板が目に入った。

子供の頃、模型屋のガラスケースに張り付いて眺めていた、あの懐かしい箱絵のパッケージ。

ガラスの向こうで埃をかぶったソフビ人形や、古びたプラモデルの箱が、夕暮れの斜陽に照らされて微かに光っている。

ふと胸の奥がチクリと疼く。あの頃の自分と、今の自分。失ったものもあれば、手に入れたものもある。

傷だらけになりながらここまで歩いてきた足元を、TORQUEの堅牢なフレームがまるで肯定するようにずっしりと支えていた。



ポケットの中で、相棒のタフな感触をもう一度確かめる。

2件のコメント (新着順)
KKB
2026/09/04 14:22

渋い👍🍻

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退会したユーザー
2026/09/04 12:22

今夜はTORQUEと、一杯のタリスカーがあれば良い‥😺👍️🥃