さて夜間編です。

高感度領域を余儀なくされるので、カメラには厳しい条件です。

 

アイキャッチ画像は、ノーマルカメラのナイトモードで撮った写真をレタッチアプリを使って弄り倒した画像です。

 

ま、それはともかく、撮影は夜の河川敷、肉眼でも地形は何とか分かるが、背後の堤防が灯りを遮って懐中電灯がなければ歩くのも躊躇うくらいの明るさでした。

 

ノーマルカメラのオートで撮るとこんな感じです。

 

 

何にも見えません(笑)

これでもISOは12800が選択されていました。オートでここまで上げるんだ。

ISO12800をもってしてもほとんど何も写らない暗さで、ナイトモードを使うとどうなる？

 

こうなりました。

 

 

アイキャッチ画像は、これをレタッチアプリで弄ったものです。

 

明るさはともかく、この色はなんじゃ！って写真ですね(笑)

いや、堤防の後ろには赤い看板の光もあったので、ただでさえ夜は波長の長い光が多く（なので赤外線が暗視カメラとして活躍できる）、ホワイトバランスで補正しなければこうなるのは当たり前と言えば当たり前なんですよ。

 

でも、この色はホワイトバランスで補正できていない色ですよ。

G06のカメラはホワイトバランスがおかしいのでは？って入手直後から思っていて、ここでもそう言ってましたが、そのホワイトバランスの弱さをモロに露呈した感じの色になりました。

 

さ、さらに容赦なく苛めてみます(笑)

この用水の端あたりを拡大します。

 

 

…おおぉ…

まあISO25000の超高感度ですから、まともな画質になるはずはないのですが、見事にベタ塗りの油絵みたいな絵になっています。

ノイズを消す"筆"が太い、という感じですね。

 

さて、これをHD Cameraで撮ってみます。

こちらにはナイトモードはないので、マニュアルモードです。

ISOは上限の25454まで上げ、SSもノーマルのナイトモードでは手ブレ防止のためか1/15までしか設定されないのですが、少しでも明るさを稼ぐために、これも下限の1/6まで遅くします。

（これ以上のスローシャッターは別モード）

ホワイトバランスもマニュアルで目一杯青側に振ってます。

 

するとこんな画像が出ました。

 

 

…まともだ(笑)

まあホワイトバランスをケルビン指定してますから、ノーマルカメラのような大ハズしはするはずもないのですが。

 

拡大してみましょう。

 

 

うん、高感度ノイズの処理って普通はこうですよ。ノーマルだと太い筆でベタッと塗ってしまった、というのに対し、HD Cameraは細かい筆でノイズを１個ずつ消していったような感じですよね。

ファイルサイズは大きくなってしまいますが（ノーマルカメラのナイトモードが3.7MBほどなのに対し、HD Cameraは7.5MBほど）、こちらが高感度ノイズの処理としては正解です。ディティールがまだ残るので。

 

というわけで、夜間撮影ではHD Cameraの圧勝でした。

というよりノーマルカメラのナイトモードは、このシーンに限っては使い物になりませんでしたから。

HD Cameraだと、これよりまだ明るく撮りたければ、ロングシャッターモードにして１秒以上の長時間露光もできます。三脚必須になりますが。

 

つまり、この差ってソフトウエアの差、なんですよ。

スマホ本体は同じですから。

 

マニュアルモードでどこまでユーザーが設定可能にするか、ノイズやシャープネスの処理をどうするか、ソフトウエアの改良でいくらでも良くなるはずなので、開発陣にはもうひと頑張りして欲しい、と切に願います。

 

このHD Camera、欠点もあります。

 

まず、標準（広角）レンズしか使えません。超広角やマクロレンズは認識していないようで、使えません。

同様にシャッターボタンや音量ボタンのズームなども使えません。社外アプリなので当たり前ですが(^-^*)

 

また英語ソフトなので、設定などすべて英語表記です。

カメラを知ってる人だとまったく支障はないのですが、初心者が使うには少々ハードルが高いかもしれませんね。

 

そして、よく落ちます(笑)

ここでよく報告されているノーマルカメラは私は落ちたことがないのですが、HD Cameraは実によく落ちます(笑)

それも起動直後に落ちるのはまだしも、シャッターを切ってから画像を保存もせずに落ちるのは腹立ちます(笑)

せめて画像を保存してから落ちろよと(笑)

 

なのでノーマルカメラを完全に代替えするわけなはいかないんですよね。

やはりG06の開発陣に期待してしまうところなのです(^-^*)