TORQUE10周年特設サイトの、TORQUE愛あふれるオーナー突撃取材第2弾。登場いただくのは、名だたる冒険家の活動に触発されて知識、技量をほぼ独学で身につけ、幅広いフィールドで冒険を楽しみまくる、ぴょん太郎アスリートさん。
TORQUE G02から、G03、5G、G06と愛用しつづけ、『TORQUE STYLE』への投稿の常連である彼に、アウトドアへの扉をいかに拓き、挑んできたかとともに、TORQUEとの出会いから現在までの関わり、どのような存在であるかを熱く語っていただきました。
偉大な冒険家たちに抱き続けた憧れに近い思いが、
僕をアウトドアへ連れ出してくれた
僕は子どもの頃から運動神経がよくなく、親が転勤族ということもあって友人も少なかったんです。ひとつの転機となったのは、大学時代にアルバイトしていたスキー場の同僚が薦めてくれた数冊の本。それは冒険家・植村直己さん、カメラマン・星野道夫さん、カヌーイスト&作家・野田知佑さんらのものでした。世界には、こんな場所があるのか! こんな人がいるのか!
マッキンリー(現デナリ)、ユーコン川を僕もこの目でという思いに駆られ、アラスカ、カナダの旅へ。滅多に見ることができないというデナリが顔を覗かせてくれた幸運もあって、それはまさに心揺さぶられる光景でした。
同時に、先人たちはどういう気持ちを抱き、探求してみたいと渇望したのだろうという興味が沸々と湧いてきました。
同じ体験をしてみたい。見たい、匂いたい、五感で感じたいと。
とはいえ、その後は仕事の悩みなどで落ち込み、アウトドアへの知識もない自分には、やはり無理なんだろうなと諦めていました。そんな日々にピリオドを打ってくれたのが、軽い気持ちで臨んだ富士登山。黄金のご来光を目の当たりにして、鬱々とした思いが一気に解放され、決意が芽生えました。
「物質的な豊かさをもたらす成功よりも、精神的な成功を求めたい!」「靴の中の小石、自分の気持ちのムズムズする破片を取らなければ」と強く自覚したのです。
デナリ山頂からスノーボードで滑走したい夢へ、一歩、一歩
「自覚」したものの、登山の技術、知識をどうやって身につけるか・・・。当時はまだインターネットが普及していなかったので、図書館で必要なものを調べ、近くの山をトレーニングがてら登り、知り合いにロープクライミングを教わり、の日々を続けました。
そして僕には過酷な状況下の方が、技術や知識が一気に上がると思い込んでいる節があり、自主トレーニングを始めて3〜4年後には、無謀にも標高5,642mの東ヨーロッパ最高峰、ロシア・エルブルス山に挑戦。
運よく登頂することはできましたが、体力やソロでのテント泊の技術の足りなさを痛感し、帰国後トライアスロンで鍛え直し。
今度はタクラマカン砂漠へマウンテンバイクでのソロキャンプ旅へ。
そして、いよいよデナリ! と思い前哨戦として挑んだ標高5,671mのイラン・タマバンド山。スノーボードを背負いながら登りましたが、ボードが強風にあおられまくり、風の影響を大きく受けることに現地に来て初めて気づかされました。
ならばスキーでと、また勉強&トレーニングの日々を重ねることに。
がんばった甲斐あって、イランを再訪しタマバンドを含む4,000m超の3山に登頂、スキーでの滑走をした後、ついに2019年、念願のデナリへのチャレンジを果たすことができました。
10年越しの忘れ物を取りに行く挑戦は、想像していた以上に感慨深く、プロの冒険家じゃなくても、思い続ければ叶う。独学でもしっかりと鍛錬し続ければ必ず実現できる、という自信になりました。
TORQUEがあれば、自分の能力以上にアグレッシブになれる
TORQUEを初めて手にしたのは、まさに僕が憧れのデナリに挑もうとトレーニングを積んでいた頃ですね。TORQUE G02。
雪山では、登山ルートを逸脱したり、ホワイトアウトに遭遇することもあるので、現在地を知り、ルートを戻さなければ命に係わります。当時、山岳GPSは高額だったので、YAMAPのアプリが使えるTORQUEはありがたかったです。
しかも、テント内でも-20℃になる環境下でも、電源が落ちることなく使える。わざとむきだしのまま放置しておいたことがあるのですが、まったく平気でした。これなら、命を預けられる! それ以来ずっとTORQUE&YAMAPを使い続けています。
タクラマカン砂漠に行った時は、放っておくとあっという間に空気中に舞う砂が積もってしまうような過酷な環境であっても、TORQUEは問題なく作動してくれ、高い防塵性を体感しました。
また、海や川でカヤックを楽しむ際も、TORQUEのGPSは大活躍。日本の沿岸エリアは電波が拾えるので、GPSとアプリのマップを照合し、湾内などでの大型船の航路を掴んでおけば先に抜け出すことができ、パニックになることはありません。
僕にとって、TORQUEはまさしく、さまざまな挑戦をともにしてきた相棒であり、同志。安心感はもちろんのこと、もたれかかることのできる存在です。
それが、アウトドアの世界を次から次へと拓き、僕の自信や可能性を広げてくれたと思っています。プレーヤーとしての自分を能力以上にアグレッシブに導いてくれる、監督のように信頼しています。
カメラや動画のクオリティが格段に上がったから、もっともっと楽しみたい
TORQUE 5Gから、カメラや動画機能がビックリするほど良くなったと感じています。これまで使っていたデジカメより広角で撮れるし。マルチカメラも臨場感をそのまま表現できていいですね。
G06でサイズが少しコンパクトになって、ボタンに指が届きやすくなったので、より積極的に撮影するようになりました。今度、久しぶりに妙義山に行って、鎖場を登る姿を撮ってこようと思っています。
スリル満点のショットが撮れそうじゃないですか。また今度、秋田・男鹿半島をカヤックで一周してくるので、海からの写真や動画をたくさん撮ってくるつもりです。
マルチホルダーを装着してアクションカメラとして、さらには、まだあまり使っていないパノラマモードなども、これからどんどん活用したいですね。
TORQUEとともに歩いて、自分の生き方の世界を広げてくれた
アウトドアがもつ可能性をより多くの人に
僕が『TORQUE STYLE』に頻繁に投稿するのは、そこに行ったことのない人にも臨場感をもって共感してもらい、みんなで一緒に楽しみたいと思うからです。興味をもって今度行ってみようとなれば、なおさらうれしい。
そうなることで、気づかなかった自分の中の気持ちが目覚め、誰かがひとつ殻を破ることにつながったら。僕自身、先人たちの冒険記を読んでアウトドアに強く惹かれるようになり、TORQUEにもどんどん背中を押され、可能性を広げてきたように。
僕はふだん、妻が運営する花のスクールに勤務をしていますが、人に喜んでもらうってほんとに幸せなことですね。今後は子どもたちにカヤックを教えたりもしていきたい。アウトドアへの恩返しとして。もちろん、8,000m級の山への挑戦も諦めてはいませんが、まずは精神的成功が優先ですから。
今回ご協力いただいたぴょん太郎アスリート(安田順治)さんからのお知らせです。
安田さんのこれまでの冒険紀行を綴った新刊『大丈夫 君の未来はきっと明るい 〜おっさん世界を駆ける〜』が刊行されました。ぜひ、ご一読ください。
また、ぴょん太郎アスリートさんの『TORQUE STYLE』への投稿も、合わせてチェックしてみてください。
TORQUE10周年特設サイトでは、引き続きオーナー様の熱い思いを取り上げ、お届けしていきます。
第3弾もお楽しみに!!
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